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80年代の日本ロックシーンを支えたバンドたちVol.4 ~ どこまでも歩いていこう ~ JUN SKY WALKER(S)(ジュンスカ)

アーチストの成長と自分の成長

とあるアーチストの成長が自分自身の成長とリンクする。

こういう体験って、なかなか稀有なものかもしれません。こういうことが体感できるようになったのは、80年代末のバンドブームが最初だったような気がします。

それまでは、駆け出しの、いわば幼少期のアーチストを追っかける場合、彼らが潜んでいた地下にこちらから潜り込まねばならなかったと思うのです。

ただ、そんな彼らが、本来の住処である地下から、地上に躍り出てきたならば。出会いもかつてよりは、奇跡的な響きを持たなくなってくると思うのです。

(現在はアーチストは地下に居ながらにして、インターネットで音源のみ地上に露出することも可能になってきていますので、当時よりも、容易です)

その先駆けだったのは、バンドブームの頃ではなかったでしょうか。あるバンドが登場すると、彼らの本格デビュー前に、すべて地上、つまりは路上で体験できた。そして彼らの成長と自分の成長を照らし合わせて、ともに歩んでいけることができた。

これは、いわば80年代末に起きた共体験の動き。

当時、まだ少年から青年のころの年代だった音楽好きは、こぞってこの動きにのっかっていたのだと思います。

そのアーチスト、バンドの代表格が、ジュンスカイウォーカーズ(ジュンスカ)でした。

ジュンスカイウォーカーズ

ストレート。一言でいうならば、この表現が当てはまります。困難な時代への悲しみやイライラ、過去や現在を憂うよりも、「そんなものは弾き飛ばしてしまえ!今から先の未来を見据えて、歩いていこう!」というストレートさ。

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