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原点回帰。シンプルな音に力強いメッセージが響く 〜 「Baby a Go Go」 RCサクセション、忌野清志郎(メンバーシップと有料マガジン限定記事)

原点回帰

人はどんな時に原点回帰をするのだろうか。

岐路に迷ったとき。行き詰ってしまったとき。目的を見失ってしまったとき。そんなとき、人は原点を思い出すのだろう。

元いた場所に立ち返ってみる。
元いた場所には、生まれたての「志」がある。その時の「情熱」が温度感と共に残っている。

そして、人は見失っていたものを取り戻していく。

RCサクセションが、最後に到達したこの地点。
これは彼らにとっての原点回帰に他ならない。

そんな彼らのラストアルバムを振り返ってみようと思う。

発売年:1990年
曲目:
1.I LIKE YOU
2.ヒロイン
3.あふれる熱い涙
4.June Bride
5.うぐいす
6.Rock'n Roll Showはもう終わりだ
7.冬の寒い夜
8.空がまた暗くなる
9.Hungry
10.忠実な犬 (Doggy)
11.楽(LARK)

原点の理由その1.音質

思えば、80年代の忌野清志郎は突っ走っていた。90年代以降も00年代に至るまでステージ上でのファッションやメイクは変わることなく、清志郎さんであることを主張していた。しかし、80年代はもっとそれが、どぎつかった。もっとカラフルで、もっとうるさくて。

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