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娯楽について

ゲームは楽しいし、脳を刺激する。後輩との会話の流れでツムツムを3年ぶりにやってみたが、これが面白い。

 先日ふとテレビを見ていると、ツムツムのプレイ動画を投稿する93歳の女性YouTuberが特集されていた。年齢相応にシワは刻まれど表情は明るく、若者にはない魅力がテレビ画面から伝わってきた。老いとは失われる若さを嘆き、減り続ける人生の残り時間に怯えることではなく、自分の新たな魅力に出会い、見出すことである。
 ゲームは退屈を凌げるし、認知機能を保つ高刺激の娯楽である。このおばあちゃん(親しみを込めてあえてそう呼ばせてもらう)の投稿する動画はツムツムに加えて、新しい挑戦や60代になる息子たちとの暖かい交流で満ちている。長い人生の中で元気でいるには、何らかの刺激と人との交流が大切なのだろう。

 ゲームは時間と集中力を大いに消費する。スマホでもゲーム機でも至るところにゲームはあるし、久々に入れたツムツムが面白くてついついプレイしてしまう。脳がハックされている感覚がある。
 しかし際限なくその快楽に浸ってしまうのは問題である。快楽に浸り切り、酒で池を作らせ、酒池のほとりの木々に肉を吊るした古代中国の皇帝に破滅が訪れたように、過度の快楽の是非は歴史が示すところである。つまり、自分の目標に向けて、やるべきことと娯楽のバランスを取ることの重要性は言うまでもない。
 ただ、仕事の後のビール。卒論提出後のウィスキー、1日の終わりの読書や運動。いい仕事をした後の娯楽はまた格別である。
 娯楽と仕事のバランスを取り、美しく調和のある人生を生きていきたいと思う。

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