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短歌 黄色い澱み


黄色い澱み


20代の中頃雑誌に載っていて一目惚れした時計があった。loftの時計コーナーに行ったらそれが売っていて、時計界の中ではそんなに高い方ではないのだろうけれど、私の中では高い時計を奮発して購入した。
一目惚れするくらい大好きだったから仕事の時も、遊びに行く時も、ライブに行く時も付けていて、いつも一緒だった。
結婚、出産したくらいからあまり付けなくなった。多分、気分とかモードが変わってしまったから。

でも、執着してたんだね。
ずっと奥にしまっていた。

久しぶりに出してきて時計屋さんで電池を入れ替えてもらったけれど2ヶ月もしないうちにまた動かなくなってしまった。
もう、充分働いてくれたんだと思う。

この時計と一緒にセピア色になった写真のような私の過去の想いともサヨナラしようと思う。

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