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2019年5月の記事一覧

エアポート一族の誕生

エアポート一族の誕生

500円映画劇場でたくさん見てきた「エアポート・シリーズ」 その数およそ40本以上と思われるこの一族の全貌は、いまだきわめられずにいるわけです。 【参照「エアポート一族の陰謀」】

で、シリーズの全貌のほうはともかくとして、そのルーツはというと、こちらはわりとはっきりしています。「エアポート一族の陰謀」にも書いたように、そもそもは、アーサー・ヘイリーのベストセラーを映画化した「大空港」(1970年

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未発売映画劇場「サント対魔の斧」

未発売映画劇場「サント対魔の斧」

サント映画完全チェック、第9弾は「El hacha diabólica」 原題から映画の主役たる「SANTO」の文字が消えているのだが、安心してほしい、当時のポスターではサントの名前のほうがタイトルより大きいものもある。

ここまでの諸作は、多少のバリエーションはあっても、基本的にワンパターン。事件が起きる→警察困る→サント呼ばれる→大活躍→事件解決してサント去る。このルーチンが、ほぼ守られている

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無声映画上映会

無声映画上映会

無声映画って、見たことがありますか?

私はけっこう映画好きだと思ってるんですが、それでも無声映画ってのはそんなに見ていないです。

チャップリンやキートン、ロイド、マルクス兄弟などのスラップスティックコメディは、かつてちょっとブームっぽくなってリバイバル上映されたときに数本見ました。のちにビデオ化されたり、LDになったものもいくつかは持ってます。あと「ドクトル・マブゼ」とかね。

で、それらは、

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ゴールデン映画

ゴールデン映画

ゴールデンウィークも終わりましたって時に、なんですが(笑)

いま、コツコツ読んでいるのが『ゴールデンカムイ』ってコミックです。アニメにもなった人気もの。

コミックは連載からではなく、コミック本にまとまってから読む派なので、ぼつぼつ追いかけています。

そもそも読み始めのきっかけは、ローカルバラエティ番組の「ブギウギ専務」で、カカリチョウが面白さを熱弁していたから。どれどれと思って読み始めたらけ

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未発売映画劇場「料理人(すべての人のもの )」

未発売映画劇場「料理人(すべての人のもの )」

海外ミステリファンの間でけっこう有名なブラックユーモア小説に『料理人』がある。

【画像のリンク先はamazon.co.jp】

ある城館へふらりと現われた風来坊の料理人が、その料理で一族を魅了し、やがて彼らを洗脳して、最後には城館の主人におさまるという顛末を描いた作品。ラストで背筋が寒くなるような寓話だ。

著者のハリー・クレッシングは、本業が弁護士で経済学者という覆面作家で、『料理人』は彼の数

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