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ポジティブとネガティブの黄金比

以前の投稿で、ネガティブ感情も私たちの生活には必要な感情であるというお話をしました。
ですが、ネガティブ感情が感情の大多数を占めてしまうと、私たちの生活に悪影響を及ぼし、日常生活に支障を来たす恐れがでてきます。

では、ポジティブ感情とネガティブ感情、どのくらいの割合がいいのかといいますと・・・

ズバリ、3:1以上といわれています。

(ポジティブ感情3に対し、ネガティブ感情1です。)

ポジティブ心理学では、この黄金比率のことを、ティッピングポイント(転換点)といいます。
ティッピングポイントとは、空のグラスに水を注ぎ水がいっぱいになった状態で最後の一滴を垂らすと水が一気に溢れ出すようなもので、ある状態から別の状態に急激に変化する分岐点のことをいいます。
そのため、自分の中のポジティブ感情とネガティブ感情の比率を、3:1以上にするよう心掛け実践することによって、人生の豊かさがアップし、物事も今まで以上により良い方向へ進むようになります。

実際、心理学者のバーバラ・フレドリクソン氏がこの3:1の法則を発見するきっかけとなった研究があります。

その研究の中に、チームメンバーの発言内容がポジティブかどうか?、自分中心か他者に言及しているか?質問するものか、自説を擁護するものか?を分類・分析するというものがありました。
生産性・顧客満足度・社内評価の3つの視点でチームの業績とポジティブとネガティブの比率を調べたところ、高いパフォーマンスを発揮したチームは、その比率が6:1と非常に高く、パフォーマンスが低いチームは1:1にも満たなかったとのことです。

一般的に、この比率は平均が2:1であるといわれています。
(この比率の計算については、次回計算方法を記載するので、そちらをご確認ください。)
ということは、あとほんの少しポジティブ感情を増やすことで、人生をよりよいものにすることが出来る!ということになります。

ただし、ここにも注意は必要です。
ポジティブ感情が多ければ多いほどいいのか?
といわれると実はそうでもありません。
8:1以上になってしまうと、逆に弊害が出てしまうといわれています。ネガティブ感情にも大切な役割がありますが、比率が8:1以上となるということは、その感情をほぼ体験しないに等しいことになります。このことにより、かえって日常生活に支障を来たすことになるのかもしれませんが、8:1以上の状態になるということは非常にまれなのであまり気にしなくてもいいかもしれません。

因みに、夫婦円満の比率については、5:1といわれています。
ぜひ、次回の投稿でご自身の比率を確認してみてください。

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