たまーに突然訪れたようにメイクやスキンケアに興味を持ち始めることってありません？

わたしは定期的にそういう時が来ます。普段はどっちかというと自然派でオーガニックなライフスタイルを好むし、スッピンそのままの何もしないまんまが美しいと思うタイプなので、美容には手間をかけたい人がかけたらいいと思うことが多くて。（だから私はヘアメイクの仕事をしながらも、私がスキルを伝えるんじゃなくて、あなたが自分の心の動くままにやってみたらいいんじゃない？と思ってしまう、大事なスキルはあんまり伝えないという本当にヘアメイクかよっていう人間なのですが）

でも美容って、わかりやすく「自分を大切に丁寧に扱う行為」だなっても思うんです。もちろん欠乏意識を強く持った状態で「このままじゃダメだ」「もっと変わらないと」という意識で取り組む美容は、むしろ逆効果だと思うのでやらない方がいいけれど、自分という入れモノを労ってケアして素敵に仕上げる行為って、セルフラブそのもの。

先日私の大好きなラジオ番組でこんなことを耳にしました。

そのままベストエイジングすること（老化に逆らうアンチエイジングじゃなくて、年相応に美しく歳を老いていくこと）というのは、何もせずにただただ自然に任せて全放置で老化していくことではなくて、その時にできる自分のケアを、大切に丁寧にしてあげたときに結果としてついてくる「美しい老化」ということなんだなと。

その気づきがあってから、私は自然と美しいものを目にすることが増えてきたのです。美しく歳を老いている人生の先輩の女性たちや、自分の美容法について発信している人たちの情報に触れたり、シンプルに自分が素敵だな、かわいいなって思うものに触れたり。美しい人を見ていると、なんだかその人がその人にしてあげているように、自分も同じように自分を扱ってあげたくなるような気持ちにもなったりするから不思議。

誰かが誰か自身を労る姿を見て、私も私を労りたくなる

たまにくる美容への突発的な興味から、そんな連鎖が起きるのです。そして私自身も私自身を大切に扱うことができるから、きっとさらに美しくなっていく。（完全に自己判断ですが）そしてまたもしかしたら私のそんな姿を見たどなたかも、同じく自分を労ってあげたいなと思うことがあるのなら、こんな幸せな連鎖はないなと。美しさは、こうして連鎖するのですね。