Shizu

日々思うことを書いてみます。本や映画、漫画、自然が好きです。

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最近の記事

図工の時間

小学校で一番好きだった。特に写生や空想の絵だ。その話は祖母の寝物語だった。中でもヤマタノオロチの話は何回ねだっただろう。それはおどろおどろしいものだった。八つの頭を持つ巨大な化け物、そうだこれを描こう私の筆はすらすら進んだ。いつもあまり使わない黒を使って鱗も鮮明に描いた。オロチが大きすぎて、ヤマトタケルが小さくなったのが、唯一不満だった。案の定一番目立つ所に飾ってもらった。不思議そうに何人かがみてくれていたのがうれしかった。粘土の日もあったこれはむしろ、苦手だった。いつも思い

    • 遠足

      東京での初めての遠足は羽田空港だった。駅とは全然違う何とも不思議な空間だった。スーツをおしゃれに着こなした。大人たち、綺麗に着飾ったお姉さん、いろいろ見とれていると、紺の制服の一団がやって来た。スチュワーデスさんだ。当時のあこがれの的だった。そして最後に見たことのないかっこいい帽子を目深にかぶったパイロットたち、あんまりじろじろ見るので少しほほえんでくれた。早く大人になって彼らの操縦する飛行機に乗りたい。大人になりかなり乗る機会があったが、彼らと出会うことはなかった。そして私

      • 生きる意味

        大層な題名をつけて焦っています。私は大きな出来事があると、何も考えられなくて困ってしまうのです。新年早々大変な思いをされた方々にお見舞い申し上げます。前回の転校は、大正解でした。私に友情とやる気を教えてくれたかけがえのない学校となりました。アイデンティティの確立にも多分に貢献しています。唯一心残りは卒業したかった。おいおい書くのですが、私の時代は女性にとって選択肢がほとんどなく結婚をするのが当たり前でした。いくら仕事が出来ても管理職は誰もなれません。特殊な技能と資格を持ってい

        • 初めての転勤

          小学1年の時だった。期待した学校生活は、隣に座る男子のせいで台無しになっていた。何もしていないのにキレて八つ当たりをしてくる、たまりかねて母親に相談したがらちがあかない、等々足をけってきた。もう堪忍袋が破れそうだぅた。今度来たらもいっきりやり返してやろうと思っていた。いつもより早く帰って来た父が一週間後に都会に引っ越すから準備をしなさいと言われた。それからはバタバタの日々だった。祖母の家に行ったり、買い物をしたり、荷物を作ったり、でもうれしかった。新しい生活と友達が待っている

        図工の時間

          言うことを聞かないペンギンショウー

          小樽水族館で見れるペンギン達です。もともと好きな鳥でとにかく可愛い、ショーのすべては指導員さんの話術にかかっているといっても過言ではありません。余りのペンギン達の無法ぶりに、思わず吹き出してしまいました。でも中には難しいミッションを見事にクリアする子もいてこれからが楽しみです。中々大変な時代になってきて何も出来ない自分が情けない、でもみんな一生懸命生きている。生きにくい人が一人でも減ることができるといいな。随分前になりますが、周りに話相手がいなくてボランティアでお手伝いをした

          言うことを聞かないペンギンショウー

          トラックとおばあちゃん

          私が幼い頃、近くに運送会社がありました。なぜそこに行くようになったかわかりませんが、トラックの運転をしているおじさんと仲良くなっていました。下は危ないので階段を上って指令室でいろいろ話をしてくれました。おじさんは出稼ぎで来ていて同じぐらいの子供がいると、帰りにはいつも、お菓子をくれました。その時はよく門の近くで遊んでいておじさんがトラックでたまに通ると挨拶をしてくれました。今では考えられないぐらい自由に遊べていました。丁度弟が生まれた頃だったので、母はほとんどかまってくれず寂

          トラックとおばあちゃん

          スティング

          映画のレオンからのファンになってしまった。今更なのだけれどなんだか心にしみる。なんでこんなに切なくなるのだろうか、混沌としたニュースにくじけて何も出来なくなる。若い時は何も考えてなかった、自分のことで精いっぱいだった。私には小学校が3校、中学校も3校ある。最近終わった最高の教師を見て毎回もつれた糸をほどくような演出にドキドキした。長い学校生活の中で2人の最高の教師がいた、多い方なのかよくわからない。一人目はいじめを一瞬で終わらせた女性教師、もう一人は戦争の悲惨さを惜しげもなく

          スティング

          マスカットアレキサンドリア

          今はシャインマスカットが流行のようですが、子供の頃に父の知り合いの人のスナックで出されたぶどうです。カウンター席で落ち着いた感じのいいおみせでした。ママさんは年配の普通の人で言われなければ、主婦に見えました。多分一人でよく通っていたのだと思います。その時は母も一緒でした。初めて見た大きなぶどうを私が夢中で食べていると、もう帰るぞと言われてえっとなっていると、早くとせかされ泣く泣く5粒ほど残して帰りました。その後ざわざわとお客さんが入ってきました。全然お酒が飲めない私にスナック

          マスカットアレキサンドリア

          旅僧

          会社員の頃よく駅を使いました。当時の仕事はまさしく腰掛と言われる様な簡単でつまらないものでした。2両しかない電車はすでに満員で1時間 立ちどうし何処の都会だよと、一人で突っ込みながら窓の外ばかり見ていました。半年で6万円にもなる交通費。意地の悪い社員からもう一人雇えるなと、心無い言われようでした。不毛な日々にうんざりしながら、帰る途中に定期が無いのに気が付き現金で帰路につきました。家についてそのことを父親に言うと烈火のごとく𠮟られました。まだ3万円ほど残っていました。半分諦め

          三輪車

          何時も行くデパートでのお話です。私が真っ先に向かうのがジュエリー売り場、そこには優しいお姉さんがいて子供相手にいろいろと教えてもらいました。これは何、ダイヤモンド、これはルビー、とキラキラと光る指輪大人になったら全部買ってやると野心に燃えながらおもちゃ売り場にむかいます。母がちょっと服地を見るといったので、一人でうろうろしていると、おじさんに呼び止められました。お嬢ちゃん見ていってください。何か展示会を開催していました。人がほとんどいなくて少し不気味な感じ、目にとまったのは、

          三輪車

          子育て

          今子育て真っ最中の方、少し楽になってきたと感じている方、私の感想は只々大変でした。そして反省ばかりです。生まれて、1歳になるまで、ろくにテレビも見れませんでした。思わぬアクシデントに見舞われ2回の入院お陰様で無事に退院できましたが、学生時代もいろいろとありました。神様は、いったいどれほどの試練を与えるのかと、恨めしくも思いました。でも時代の進化とともに新しい価値観も生まれてきています。困った時には誰かに助けを求めてください。機嫌の悪いときは褒めてあげてほしいです。子宝と言うよ

          子育て

          かざぐるま

          子供の頃よく出かけるデパートがあった。商店街を抜けると細い路地がある、その場所に風車を売っている老人がいた。彼は車いすに乗っていた。赤やピンクのカラフルな風車とは対象的に地味な服装をしていた。目が合うとかすかにほほ笑んでくれる。おじいさんはどうして車いすに乗っているのか不思議だった。足元は布で隠されていた。デパートから帰る時もまだその場所にいた。母にねだって買って貰った。おじいさんはこれが良く出来ている、と言って赤い風車を渡してくれた。道すがらくるくるとよく回った。家の中でも

          かざぐるま

          ビル

          私がまだ幼い頃よく、母と一緒に買い物にいった。スーパーではなく、八百屋さん、魚屋さん、お菓子屋さん、など各お店を回って買い物をする。みんな親切で可愛がって、もらった。中でもビルのお店は一番のお気に入り、大きな耳で顔は私の顔よりも大きく少したれ目で可愛い犬だった。穏やかなおじさんが経営していた。ビルはそこの従業員、宅配の仕事をしていた。私はいつも彼に挨拶をして代わりにお手をしてもらう、お嬢ちゃん危ないからと心配するおじさんの声をよそに、絶対にビルは噛まないことを何故か確信してい

          白い犬

          これは私が小学生の頃の話です。当時の私は転校したばかりで、あまり友達もいませんでした。ある日とぼとぼと、家に帰っているとどこからか、白くて大きな犬が付いてきました。お前も一人か。と言って頭を撫でてやると嬉しそうにしっぽを振ってお座りをしました。お手、ふせ、全部完璧にできます。かしこいな、でも首輪がありません。捨て犬かそれとも脱走したのか。その子は私の家までついてきました。アパートなので犬は飼えません。ばいばいと言ったら素直に帰ってくれました。次の日も次の日もその子と一緒に帰り

          白い犬

          最近少し余裕が出てきました。でも、いろんな問題も向き合はなくてはいけません。苦手なことをやるのは大変ですね。時間が決められていないのがせめてもの救いです。春は好きな季節です。前向きに考えるようにしています。

          最近少し余裕が出てきました。でも、いろんな問題も向き合はなくてはいけません。苦手なことをやるのは大変ですね。時間が決められていないのがせめてもの救いです。春は好きな季節です。前向きに考えるようにしています。

          今年はとてもリアルに忙しくて、困りました。気になることも多くこんな年もあとわずかです。困難の中でも、いろんな挑戦をされている皆様に励まされています。

          今年はとてもリアルに忙しくて、困りました。気になることも多くこんな年もあとわずかです。困難の中でも、いろんな挑戦をされている皆様に励まされています。