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おまめさん

また叔母からたくさんおまめさんが、届いた。叔母も農家に嫁いで毎日忙しく働いていた。会社員はうちだけだった。普段あまり手伝いをしないが、豆の皮をむくのは私の仕事だった。その日は豆ごはん、つぎは豆の天ぷら、としばらく、まめずくしが続く、しまいにはまたか、となる。タケノコとれんこんは貰うものだと思っていた。結婚して初めてスーパーでタケノコが高すぎて買うのをやめた。レンコンも同じだった。子供はなぜか豆がきらいだ。美味しいのにと言ってもきかない。自然と買わなくなった。性格もあまり似ていない地味で長い反抗期には参った。親子でもわかり合うのは難しい。