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燃え尽き症候群「バーンアウト」

「バーンアウト」という言葉を耳にしたことはありますか?
社会人が一度バーンアウトの状態に陥ってしまうと
復活するのに時間と労力がとてもかかってしまうのです。

こんにちは!心理カウンセラーのHitoeです🌹
コロナ禍で増えたともいわれるバーンアウト。
今回はその意味と防ぐ方法についてのお話です📖


バーンアウトとは

バーンアウトは
日本語で「燃え尽き症候群」と呼ばれ
それまで熱心に仕事に邁進していた人が
突然やる気を失ってしまうことをいいます。

バーンアウトは
アメリカの精神心理学者である
ハーバート・フロイデンバーガーが
1970年代に提唱した概念です。
50年も前から
社会人にとってバーンアウトは
気をつけるべき症状であるとされてきたのです。

かつては医療職や介護職、接客サービス業といった
顧客と直接コミュニケーションする職業の人が
バーンアウトに陥りやすいとされていましたが
最近では職種に関わらずバーンアウトの症状が出るリスクがあるようです。

バーンアウトの症状

バーンアウトはさまざまな研究が進み
Maslach Burnout Inventory(MBI)と呼ばれる
バーンアウトの尺度があります。
MBIによると
以下の3つがバーンアウトの代表的な症状であるとされています。
またこれら3つのバーンアウトの代表的症状は
独立したものではなく、互いに関係し合っています。

①情緒的消耗感

情緒的に仕事へ力を尽くした結果
疲れ果ててしまった状態を情緒的消耗感と表現します。

注目すべきは
身体的な疲労ではなく情緒的であるという点です。

顧客や同僚の気持ちを思いやり
時にはプライベート面も含めて配慮しながら
信頼関係を築こうと努力を重ねた結果
情緒的に消耗してしまう状態に陥ってしまいます。

誠心誠意がんばったのに
そのがんばりに応じた成果が得られず
疲れ果ててしまうのです。

②脱人格化

他人へ思いやりのない態度を取ってしまう症状
脱人格化といいます。

人は情緒的なエネルギーがなくなると
自分を守るために脱人格化の行動を起こしてしまうのです。
問題が起きたらすべて人のせいにしてしまう、
あるいは他人の悪口が増えるといった行動がその典型です。

③個人的達成感の低下

情緒的消耗感があらわれ
脱人格化の状態に陥った人は
顧客や同僚とコミュニケーションの齟齬が起き
どうしても仕事の質が落ちてきます。

成果も急激に落ちて
達成感ややりがいが得られなくなった結果
自尊心も傷つけられ
休職や退職につながってしまうケースもあります。


バーンアウト前にみられる兆候

バーンアウトを起こす要因には
個人要因と環境要因の2つがあります。

個人要因

バーンアウトに陥りやすい人の特性として
・求められる成果以上のものを出そうと仕事をがんばり続ける人
・顧客や同僚と深い関係性を築こうと努力する人
といったことが挙げられます。

「がんばり屋さん」「完璧主義者」の人は要注意です。

自分が高く掲げた理想に届かなったときに
バーンアウトの症状が出てしまう恐れがあります。
まずは自分がこれらの特性がないか、考えてみてください。

ひたむきに仕事をがんばり続け、
仕事で関わる人と
信頼関係を築く努力をしたにも関わらず
逆にやる気が削がれたり
顧客や同僚の顔を見るのも嫌だと
感じたりし始めたりしたら要注意
です。

感情のコントロールが難しくなっていく
「バーンアウトの一歩手前」にいるかもしれません。

環境要因

今の仕事環境に「過重負担」の傾向があるなら要注意です。
残業が多かったり
高いノルマを課せられていたりしないでしょうか。

また最近ではリモートワークの浸透により
仕事とプライベートの切り替えが難しいとの声もよく聞きます。
いつの間にか仕事時間が長引いてしまうこともあるようです。

あるいはプライベートで深刻な問題を抱えている場合も
バーンアウトにつながるリスクがあります。

バーンアウトの予防策

バーンアウトは誰でも陥る可能性があるからこそ
あらかじめ予防策を知っておく必要があります。

まずは基本的な予防策として
どんなに忙しくとも
食事と睡眠をしっかり取って身体を休めてください。
心身が健康であってこそ、いい仕事ができるのです。

リモートワーク中心の働き方をしている人は
仕事とプライベートの線引きも意識しましょう。
業務時間を終えたらメールや電話は極力見ないようにし
精神的にオン・オフの切り替えをしてください。

また、働く部屋と寝室を分けられればベストですが
ワンルームの部屋に住んでいる人は
働く場所とリビングエリアの間に
パーテーションを立てるだけでも〇


あなたが人事部門にいたり
部下や後輩がいたりしたら
バーンアウトしてしまうメンバーを出さないために
職場としての予防策も考えましょう。

特に、新入社員や転職者
他部門からの異動者についてはケアが必要です。

彼ら・彼女らは新たな職場で意欲的になっている一方
情報の在り処が分からなかったり
顧客や同僚との関係性をまだ築けていなかったりするため
情緒的消耗感を覚えがちです。

職場の予防策としては
メンバーの業務時間や目標に対する達成状況をチェックし
過重負担になっていないか確認する仕組み作りが必要です。

近年、多くの企業で導入が進む「1on1」
(上司と部下で定期的に行う1対1のミーティング)は
部下の状況をこまめに確認でき
バーンアウト予防につながるでしょう。

メンバーの役割が曖昧だったり
情報共有が不十分だったりしてはいないかも要チェック
です。
これらが整っていないと
メンバー間の余計なコミュニケーションが増え
結果として情緒的に消耗してしまう恐れがあります。


バーンアウトになってしまった時の対処法

万が一バーンアウトになってしまったら
どのような対処をすればいいかもおさえておきましょう。

自分自身がバーンアウトになった場合

まずはとにかく休息する必要があります。
できるなら仕事を休職し、身体と心を休ませてください。
がんばり屋さんや完璧主義者の傾向がある人は
自分を甘やかしていると感じてしまうかもしれませんが
決してそうではありません。
今の自分に最も必要なことが休息なのだと言い聞かせて
たっぷり睡眠を取り、リラックスした生活を送りましょう。

感情の起伏が落ち着いてきて
心身ともにリラックスできたと感じてから
今後のキャリアについて考えれば良いのです。
その際は「仕事第一主義」になりすぎないように。

自分の人生にとっての仕事の位置付け
仕事とプライベートとのバランスの取り方について考えてみましょう。
その後で元の職場に復帰するか
新たな職探しをするかを決めていくと良いでしょう。

職場のメンバーがバーンアウトになった場合

バーンアウトになってしまい
仕事の成果も上がらなくなったメンバーは休職させてあげましょう。

そして大切なのは
メンバーがバーンアウトになってしまった職場の環境要因を考え
再発防止策を打つことです。

・残業過多になっていなかったか?
・無理なノルマを課していなかったか?
・メンバーの役割は明確だったか?
・必要な情報が共有される仕組みは整っていたか?
・メンバー1人ひとりの特性や
スキルレベルに応じたケアはできていたか?

といった観点で職場環境の振り返りをしてみてください📖

まとめ

真面目に仕事をする人ほど
バーンアウトになりやすいともいえます。

そのリスクはコロナ禍で増していることもふまえ
自分の心身の健康状態に向き合いながら仕事をしていきましょう。

少しでもバーンアウトの兆候を感じたら
まずは予防策から取り組んでみてください。
深刻な状態に陥る前のケアが何より大切です。

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最後までお読みいただきありがとうございました🌹

hitoe💋

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