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こんにちは!
ママ栄養士しみちゃんです。
元保育所管理栄養士が
「食を通して自分を大切にする」
日々のごはんを発信しています。

はじめましての方へ
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【ひとさじエッセイ】

1月11日

ぜんざいを炊いた。
ふと炊きたくなったのだ。



ぜんざいを炊くと思い出す。
保育所に勤務していた時、毎年、寒稽古の最終日には、もち入りぜんざいを子どもたちが食べることになっていて、給食の準備と並行して、ぜんざいを炊いていた。



私は、ぜんざいを炊くのが下手だ。


どうも、味が決まらない。
砂糖を足して、塩を足して、味見をして…の繰り返し。
子どもたちが待っている。急がなくては!という焦りもあり、どんどん味が分からなくなっていく。

先輩調理師に確認してもらい、OKをもらって、いざ子どもたちのところへ。
待ってました!と嬉しそうに食べている子どもたちの顔を見て、心底ほっとしたのを昨日のように思い出す。



そんな、ぜんざいを、急に炊きたくなった。
私のために。

私が炊きたくて、私が食べたくなった。



炊いている間、不思議なことに、充実感と幸福感に包まれた。
焦りや自信のなさは微塵も感じなかった。
そして、炊きあがったぜんざいは、一口食べると、ほわぁ~っと全身が包み込まれるような感覚になるくらいに美味しかった。




その日、私はそのぜんざいをもって大切な人たちに会いに行った。


その大切な人たちとの時間をすごし、
私はどんどんと自分の心の皮がむけていくのを感じた。



空っぽ。


そんな感覚だった。



空っぽになったところで、みんなでぜんざいを食べた。



からだの中に温かさとやさしさが落ちていった。
そして、しばらくして、私の中から力強さが湧き上がってきた。





私はこの日、
自分の心に従って生きることを決めた。




2024年1月11日


旅立ちの日。





これから先、つらいことや悲しいことがあるかもしれない。闇を見るかもしれない。
でも、何があっても、どんな時でも、私は自分を一番に大切にすると決めた。

何があっても、どんな時でも、私は私の味方であると決めた。




そんな旅立ちに力を与えてくれたのは、
ぜんざいだった。








私がInstagramのストーリーにぜんざいをUPしているのを見た、当時の保護者さんから、「娘が、寒稽古の後のぜんざいがむちゃくちゃ美味しかった~と帰ってきたのを思い出しました。ありがとう」とメッセージをいただいた。

あの、しっくはっくして作っていたぜんざいが、子どもたちにも力を与えるものになっていたとしたら、こんなに嬉しいことはないなと思う。





旅立ちのぜんざい。
ありがとう。



今までは自分探しの旅をしてきた私が、
これからは、私を生きる旅を始める。





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「全国の食卓に幸せな笑顔が咲きますように」
Hitosaji

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最後までお読みいただきありがとうございました!読んでいただけることに心から感謝しております♡これからも、「食とココロを整えて、自分をもっと好きになる♡」を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。