「働き方改革と同一労働同一賃金」セミナーを終えて

7月下旬~8月上旬に、弊所で「働き方改革と同一労働同一賃金」というテーマでセミナーを開催し、その講師を務めた。

有難いことに、当初想定していた人数の倍近くの参加申込があり、計4回開催し、計600名ほどのお客様(企業の法務部・人事部のご担当者が大多数)にご参加いただけた。

セミナーの内容は、労働契約法20条の解説、法改正の概要、労働契約法20条に関する主な裁判例の動向、同一労働同一賃金ガイドライン案の概要など、多岐にわたっており、非常に濃い内容のセミナーであった。

驚いたのは、ご参加いただけた人数だけではなく、ご参加いただいた皆様が私の話を真剣に聞いてくれていたこと、また、セミナー後の個別質問のコーナーでたくさんのご質問をいただけたことである。

個別質問のコーナーでご質問を頂戴した方のほとんどは、上層部から働き方改革関連法や同一労働同一賃金の対応をしっかりするよう指示を受けているとのことであり、働き方改革、同一労働同一賃金が各企業において重要な課題と認識されてきたことがうかがわれる。

個人的な印象では、ほぼ全ての会社において労働契約法20条違反の状態が存在すると思われ、すでに大企業の一部は違法状態の確認・是正対応に動き出している。働き方改革による人材の争奪戦はスピード勝負であり、まだ対応に動いていない企業はこれに乗り遅れないよう一刻も早いご対応をいただきたい。

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