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からすてんぐ100は今どこにいるのか

いまさら〜なんだけど、なぜからすてんぐ100をやっているのか。からすてんぐ100の楽しみ方は人それぞれであってほしいから、そんなこと言わんでもいいだろうと思っていました。
でも、初回大会の2020年から5年が経とうとしている2023年暮れ、世の中もだいぶ変わってきまして。これまでにたくさんの人と出会い5回大会を迎えるにあたって、もっと面白くできそうな気がしているので、ここにまとめておきます。

何のため

大会を始めた当初の想い

1. 地元・島根で100マイルのトレイルランニング大会をつくる

日本の主な100マイル大会は、島根から圧倒的に遠い!
これは島根の宿命でもあって、トレイルランにかぎらず万物が遠く良い意味でも辺境の地。

そもそも、山の中を100マイルという途方もない距離を走りきる体をつくるには、様々なハードルを乗り越えていかないといけない。
練習時間の確保、専用のウエアやギアの準備、山間部でのセルフマネジメントの習得、大会出場のためのポイント獲得(ポイントが付与される大会を完走してポイントを貯めること。県内に該当大会なし)
などなど。
あげればきりがないけど、家庭や仕事、人それぞれ様々な事情があるなかで、やることは山積みでどこまでやれるのか。
上手く時間を使ったり、そもそも今の生活を変えてしまうとか、みんなができるわけじゃない。


身近な場所で100マイルのトレイルランニング大会があったら、
地元のトレイルルランニング仲間やまだ見ぬ誰かの挑戦できる場になるんじゃないか。100マイルを走るという挑戦の場は、ビッグレース以外にあっても良いんじゃないか。

そうして、島根という地理的な困難さや様々な事情にたいして、できうる限りハードルをとりのぞいた結果、生まれたのが「からすてんぐ100」だった。

2. いろんな人に島根にきてほしい

トレイルランニングが教えてくれたことはたくさんある。その1つが、走ることで仲間が増え、自分の世界が広がっていくこと。ただ走っていただけなのに、各地に見知ったトレイルランナーがいる。

走っていなければ出会うことはなかった人たち。みんな面白い人たちばかりだ。トレイルランは1人でも楽しめるけど、楽しさを共有できる人との繋がりや、それがどんどん広がっていくのが最高に面白い。

国内外のトレイルランナーと地元のトレイルランナーが同じ時間を共有するには、地元で100マイル大会をやってみるというのは悪くない結論だった。

3. ないものはつくればいい

これはかなり個人的な理由かもしれないけれど、今までもずっと『ないものはつくればいい』でやってきた。

100マイルの大会がなければつくればいい。遠くの面白い大会に行けなくても、近場でもっと面白い大会をやればいい。会いたい人がいるなら、会える場をつくればいい。

そうすればきっと、誰かにとって挑戦の場ができるし、トレイルランニングを身近に感じてくれる人が増える、興味を持ってくれるまだ見ぬトレイルランナーが現れる。今までなかった何かが立ち上がってくる。

現在地

5回大会をひかえて、からすてんぐ100の現在地

「からすてんぐ100」は生きもの

からすてんぐ100は生き物みたいだ。当日を迎えないと、蓋を開けてみないと分からない。それは、出走者19人を抽選で無作為に選んでいるから。

トレイルラン経歴も、住んでいる地域も、目標も人それぞれ。また、スタッフは全員ボランティアで、だいたい選手と同じくらいの人数になる。スタッフもまた様々な想いを持って集まる。

その年集まるメンバーによって、毎年大会の雰囲気が違う。選手は109回も会場に戻ってくるから、良いときも悪いときも常に選手の様子を見ることになり、自ずとその人自身が見えてくる。

からすてんぐ100はコントロールできない、まさに生き物。選手だけでなく、スタッフも主催である自分自身も、様々な感情を抱くことになる。

広がる繋がり

大会は、回を重ねるごとに人の繋がりが広がっている。トレイルランニングを通して、人が集まって繋がりが生まれ、新しい面白いことが起きている。

自分自身にとっても、年齢、性別、走ってる・走ってない、国籍、全く関係なく、多くの人達と知り合える。

選手・ボランティアスタッフの方にとっても、月例トレイルワークに参加して保全活動に目覚めたり、他のレースやふだんのトレイルで一緒に走る仲間になったり。

からすてんぐ100をきっかけに、いろいろなことが起きるのは嬉しい。

2023 全員集合
トレイルワーク #35
トレイルワーク #31

これから

初回大会は、まわりの仲間たちが選手やスタッフとして参加してくれた。回を重ねるごとに、大会を通して生まれた繋がりの中で、選手・スタッフとも各地から集まってくれるようになった。そうやって、集まる人たちによって少しずつ大会は変化していっている。変化をうけ入れ、間口はできるだけ広く。これからも、昔からの仲間、新しい繋がり、みんなが入り混じって、ゴールを目指す場をつくっていく。

2020
2021
2022
2023

からすんてぐ100 はひらっきぱなし

からすてんぐ100は、走りたい・挑戦したいと感じた人たちに、ひらっきぱなし。来年は2024年6月1日開催。まもなくエントリー開始!皆さんのエントリーをお待ちしています!

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