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いま私にできることを考えてみました。〜コロナショックによる失業者の雇用支援案〜

コロナ禍において、日本全体での完全失業率は3%を超え、正社員の有効求人倍率も0.89%、生活保護の申請も自殺者も咋年同時期比で増加…厳しい雇用情勢が続いています。

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 ※総務省の労働力データより

特に低所得層が困窮の度合いを深めていて、低所得層の子どもたちが相当厳しい状況におかれているそうです。
教育面での影響はしかり、毎日の食事への影響も大きく、1回の食事量や食事の回数を減らしたりされるご家庭もあるとの調査がでていました。

厳しい雇用情勢とそこにいる子ども達の現実を知る毎に胸が痛みます。



私にできることは何だろう…
何かできないか…
考えて考えて、周りの方にも相談してまた考えて。



そんなある日、とある飲食店オーナーから「誰か短期間で働いてくれる人おらんかね〜」との言葉。



…つながりました。



私の住む南小国町の産業構造は、観光業と農業が多いのが特徴で、町のGDPの44%を観光業がしめます。
また、どこの都会からも車で1時間半ほどかかる山間地に位置します。

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町内には、全国的にも有名な黒川温泉をはじめ温泉地が点在しています。


産業と立地条件ゆえに町内では慢性的な人手不足で困っておられる企業さんもおられます。
特に観光業においては、「お客さんにたくさんお越しいただいているけど、人手不足ゆえに営業したくても営業できずにお休みをする日がある」という声もありました。


それであれば、失業された方と町内事業者さんとのマッチングができたらいいのではないかと考えました。


旅館などの宿泊業においては、従業員寮があれば寝る場所があります。温泉も近場にあるので清潔に過ごせます。賄いがあれば食べることもできます。
また、町内の小学校も中学校も小規模校なので、今話題になっているのクラス定員などを気にすることなく受け入れられるはず。

親は働ける、子どもは勉強できる、これは南小国ならではの環境です。


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ネックになるのは、きっと引越し費用や移動費用などの初期にかかる費用捻出です。
そこで、この初期費用を町が融資なり貸し出しをしてくれる、一部補助をする、などの対応ができればと考えました。


議場


12月定例会。

一般質問の中で「町を取り巻く労働力不足について」という大テーマのもと、解決策の一つとして、コロナショックでお仕事を探されている方と町内事業者さんとのマッチング、移動などの費用補助を提案しました。
(他にも3つの提案をしましたが、長くなりましたので今回はこのあたりまで)


人口4000人弱の小さな町でできることは限られているかもしれませんが、一人でも多くの方がお仕事を通して経済的にも精神的にも安心して暮らすことができますように。


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