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『ただいま神様当番』青山美智子

はじめに

少しずつ読み続けています。
昨日は、第2章を読みました。可愛らしいお話で、最後はほっこりのふふふでした。
※ネタバレ注意です。

2.松坂 千帆(小学生)

私は、長女で弟がいます。
年の差はまぁまぁあるので小学校を一緒に登校なんてできなかったけれど。
この物語りに出てくる、チィちゃんこと千帆ちゃんにも弟がいます。
そして、この弟に対するネガティブな想いから始まりました。

最高の…がほしい

私が幼い頃は、よく弟と喧嘩していました。
弟の方が癇癪起こしやすくて、よく腕を噛まれたり、ヒーローのフィギュアで叩かれたり(ヒーロごっこ?みたいな)なんてしょっちゅう。
それでもお姉ちゃんが叱られる。(父母は私の味方だったけど、祖父母は弟の味方だった)

小学生の頃、一度だけ弟の頭を強く叩いてしまったことがありました。
とっても痛くて、悲しくて、弟の泣く声も表情も、今でも思い出すと胸の奥がきゅーって苦しい。あれは祖父に、とてつもなく怒られたけれど、私は叩いてすぐ「しちゃいけないことだ」と気づいて、弟を抱きしめて一緒に泣きながら「ごめんね」と謝ってからは、私は弟に対して酷いことは(きっと)していない。

でも、やっぱりどこか「お姉ちゃん」でいなきゃいけない自分と、甘やかされる弟を比べて嫌な思いをしていた。私がいなくても家族は平気なんじゃないかなって思ったこともあった。
だから、チィちゃんと気持ちを重ねられるところが多々あって、ほんのり切なくなりました。

神様の願いをチィちゃんは叶えられる?

最終的には、弟くんが素敵な子で優しい子で、お姉ちゃんを大好きなことをちゃんと受け止めるお話なのだけれど、そこまでに至る物語りが…よかったなぁ。
子どもだからこそ、「あるある」と思えるシーンもあって、懐かしさも感じられました。
いつまでもこの姉弟は仲良しこよしでいてほしいなと願ってやみません。

子どもらしい想いを表現している辺りも素敵で、タイムマシンに乗った気分でした。私はブラコンなので、弟が可愛くて仕方ないけれど、そこに至るまではやっぱりどうしても時間がかかった。たまに、だらしないところを見れば「イラッ」てするしね。
でも、家族だからこそ…かもしれません。

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