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DIY魂着火

忙しさにかまけていると、どんどん記憶が後ろに流れていく。noteを辞めた途端、書き留めようと思っていたことを忘れてしまうことが増えた気がする。

きっかけは1枚のすだれだった。ベランダの目隠し用に使っていた竹すだれがすっかり古びてしまったので、雰囲気をかえてプラスチック製のすだれに交換してみたら、窓の外がスーパー銭湯の安っぽい露天風呂の如き雰囲気になってしまった。新品を捨てるのも忍びなくサイズだけはぴったりなので色を塗ってしまおうと思い立ち、そこからDIY魂に火がついた。やりたくなったときがやるときだ。

いっそカラフルにしてみよう。自分で使ったことのない色を選ぼう。
衝動をがまんしないで気が済むまでやってみよう。

そこからは怒涛だった。人工芝を買いに行き、100均に通って材料を揃えた。室内で油性スプレーペンキを大量に使ったせいでえらいことになり、ネットで水性ペンキを即配してもらい、ついでにサンゲツでデコレーション用のフロアシートを買い、夜な夜なすだれを塗り、古びたウッドデッキも別の色に塗り変え、植木を置く棚も色を変え、すべて配置する前にベランダの大掃除をした。

ダークブラウン一色だったベランダに明るい色。ここにカラフルな植木鉢を並べるのだ。鼻血が出そう。
サンゲツのフロアシートで、悩ましかった避難梯子のギンギラギンの蓋(下手な塗装屋の足跡付・1年2回点検が入るので密閉が出来ない場所)も封鎖。蓋が金属製なのでシートにマグネットを仕込み、貼ったり剥がしたり簡単に出来るナイスなアイデア。あまったシートでついでに浴室のドアもデコる。ドアノブや通気窓を適当にくり抜いただけなのにそれなりに見えて大満足。

夜になると作業手順やアイデアがどんどん出てくるので眠りが浅くなり、寝ようとしていたタイミングでも思い立ったら夜中でも製作にとりかかった。そのせいで仕事中に眠気が押し寄せて後悔しようとも、全部やりたいようにやりきったあとは達成感があった。

模様替えってこんなに気分が変わるのか、と思うくらい気持ちがいいものだなぁ。見慣れない色が目に入るだけでも刺激になる。自分が、まさか家にピンクを配置するとは。

次は浴室にとりかかろう。玄関のドアを、どこでもドアカラーに変えてみようか。まだまだ鎮火しない内なる炎に忠実でいよう。



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