身の回り品を総とっかえしたら気持ちの変化に驚いた
始まりはフライパンだった。
なんでもかんでもフライパン1つで料理する癖が抜けず、焼く煮る蒸す茹でる揚げるをすべて、2,000円で買ったフライパンでこなしてきた。
気づけば6年。
傷がついてとにかく焦げつきやすく、料理するときも洗うときもイライラ。とはいえ、まだ使えるものだし、いまいち捨てる気になれず、だましだまし使っていた。
焼いた餃子の羽部分が全てこびりついてただのひき肉になったとき、結構なボリュームの雄叫びが出た。もうさすがに買い替えだ。
毎日使うし、気に入ったものを買いたい。
使い勝手もデザインも価格も譲れない。
悩みまくって、ちょっと良いフライパンを買った。キッチンの雰囲気にも馴染むし、使い勝手もとてもいい。目玉焼きがきれいに焼ける。スクランブルエッグがこびりつかない。私は卵大好きなのだ。
使いはじめたとたん、こんなに自分の機嫌がよくなるのかと思った。
弾みがついたのはここから。
毎日使うものを入れ替えたい。
とにかく入れ替えたい。
使ってないものは全部処分したい。
思い立ったら吉日なんである。
古いラグや毛布は粗大ゴミ。
ためていたハギレはミシンをかけて商品に。
雑貨や洋服はフリマで手売り。
お気に入りだった服やバッグはサイトに。
その他はきれいにしてからゴミに。
売り上げ金は、新しい服やキッチン雑貨に。
下着や靴下も総とっかえ。
布団、パジャマ、スマホ、靴、カーテン。
ものが入れ替わる中で生まれた、猛烈な掃除欲。
新しく迎えたものを気持ちよく使いたい。
そこから始まった、年末をはるかに超える大掃除。
毎日が引越し級の運動量で痩せるかと思った。
痩せなかったけど。
するとどうでしょう。
日々のご機嫌度合いが爆上がり。
外や仕事でなにがあろうが、家に帰ればきれいに忘れる。まぁ何があってもくつろげる場所があるし、という思いが強まり、くよくよしづらくなり、なんとなく乗り切れるようになっていった。
予想外にお金はかかったけど、毎日使うものはやっぱり気に入ったものを選んで正解。大事に使おうとするから動きがゆっくりになる。がさつな自分が1つ1つの動作に気を遣えるようになったのは大きな変化。
キッチンに鎮座するクリーム色のハリオのケトル。目にするたびに可愛いし、買ってよかったと思う。
バージョンアップはまだまだつづく。
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