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うな丼 〜 夏の終わりの午後

小学生の頃の夏休みは、
僕の田舎では少年たちによる地区対抗のソフトボール大会をやっていた。

小学生最後の夏、父が新しい強面の監督を連れてきた。

監督がきてからというもの、練習は厳しくなったが、
少年サッカーの経験者ばかりだった僕らのチームは、メキメキ上達し、
勝利への意欲と一体感が一気に高まっていった。

# 町の大会で優勝し、市の大会は3位に終わる

夏が終わる頃、
感謝の気持ちを伝えようと監督の家に行くと、監督は土いじりをしていた。

“これから釣りに行くけど、お前も一緒に行くか。
でも自分が釣る分の餌は自分で捕まえろよ。
その辺の土をほじるとミミズはうじゃうじゃしてるからな。”
といってスコップを渡された。

監督の家では庭に秋田犬が放し飼いになっており、
僕は恐怖の中でミミズを捕まえ、
それから監督と一緒に六角川へ釣りに行った。

# 釣果は狙いの鮒だけでなく鯰と鰻を釣ることができた。
# 六角川 # 橘町

86.うな丼

# うな丼
# 有田焼 # 香蘭社

夏が終わるころの午後は今でも監督のことを思い出す。

# 夏の午後 # 大浦龍宇一

そして、
試合に負けた日の夜にかけられた母の言葉は
今でも忘れたことはない...

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