大森立嗣監督、芦田愛菜主演の『星の子』を観た

大森立嗣監督、芦田愛菜主演の『星の子』は、マル激及び深堀TVで紹介されていた。安倍元首相襲撃事件の容疑者山上と同様の宗教2世の複雑な思いを、芦田愛菜さんが、ヒロインのちひろ役を見事に演じていた。

あらすじと主な出演者は、下記の通りです。
・出演者
 ・芦田愛菜(ちひろ)
 ・永瀬正敏(ちひろの父)
 ・原田知世(ちひろの母)
 ・岡田将生(南先生)
 ・大友康平(ちひろの叔父)

・あらすじ
 ちひろが幼児の頃に、全身に湿疹ができた痒みのせいで、泣き止まぬこと
 に、困り果てた父が、藁にもすがる思いで、ある宗教団体に所属していた
 友人に相談したところ、それは、水が悪いということで、その宗教団体が
 販売している怪しげな水を、全身に塗ることを薦められた。

 それまで、何をしても、治らなかった病気が、その水を全身に塗ったとこ
 ろ、あっという間に、治ったことで、すっかり両親は、その宗教を深く信
 仰することになった。

【追記:叔父は、ちひろの両親が、信じているという水のボトルの中味を、
 ただの水道水に変えてしまい、両親に、その効果を確かめるという、姑息
 な手段を企んだが、それが、かえって、ちひろ一家の団結を強めたという
 ことにもなってしまったという、笑えるシーンもあった。】
 
 しかし、両親の狂信的な信心により、ちひろの姉は家出し、家族もお布施
 することで貧乏となっていき、家庭がバラバラになっていくことを見かね
 ていた叔父は、ちひろに、一緒に住むことを、申し出るが、ちひろはきっ
 ぱりと、それを拒否した。ちひろにとっては、怪しげな、宗教に狂ってい
 る両親とはいえ、叔父夫婦に比べると、無条件の愛情(by宮台)を感じて
 いたということだろう。

 ちひろは、新任の南先生に、恋焦がれていた。ところが、ある日、学校
 に残っていた友人二人と共に、南先生の車で送ってもらう途中で、公園で
 奇妙な儀式を行っている両親の姿を、南に見られてしまった。後で、ちひ
 ろは「あれは、わたしの両親です」と先生に、告げた。

 ちひろだけを、送ったという噂が流れていたことに、いらついた南は、学
 校の廊下ですれ違いざまに「変な噂が流れているので、もう私にちかずく
 な」と毒づく。岡田将生も、クズな先生役を演じなければならないものだ
 なと同情した。ところが、教室では、さらに、クズな役回りを演じた。

 宗教団体の集会式後に、ちひろは両親と、はぐれたので、長い時間探し回
 った。ようやく、見つけることができたため、3人で近くの広場で、流星
 を見つめることにした。中々、3人同時に流星を見つけられない状況の後
 ろ姿を撮しながらの感激のエンドシーンとなった。このシーンは様々に解
 釈されているようです。
 

  

 

 



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