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なんとなくわからない世の中

この不安はなんだろう。
わからないと口にできない不安。
「調べればわかるでしょう?」といわれる。それもそうだ。
でも、わからないことがわからないこともある。
調べ方がわからないものもある。
でも、それは私の能力不足。
と、追い詰められるような気がしてくるのが恐ろしい。
どんなふうにどの部分の能力を高めたらいいんだろう。
わからない。

noteのポイントが0になっていた。
あれ?ついこの間まで49という数字だったのに。
そもそもポイントなんていつからつくようになったのだろう?ポイントは何に使えたのだろう。
特にあてにしていなかったのに0という数字に反応してしまう。
なくなっちゃった。
なんか惜しいことをしたような気がしてしまうのだ。

さてそれから「ポイント」のことが知りたくなった。
ようやく動き出したというわけだ。
調べるにはどうするのだろう?と、まさにそのポイント0をクリックしたらポイントについてのすべての情報が出てきた。
49ポイントはいつどんな理由で獲得していつ0になったのかわかった。
ポイントは何に使えるものなのかわかった。
私にしては短時間で解決してとてもスッキリしたし納得できた。
それに、「あ、このこと前にちゃんとnoteさんはお知らせしてくれていたじゃないか」と思い出した。
自分の管理の悪さもハッキリしたのだ。
「自己責任」というキーワードが頭の中にながれて軽く憂鬱になった。
わからないなんてものは存在しないのだ。
わからないのは自分の責任だと言い聞かせる。



いやしかしnoteさんはなんて親切なんだろう!
改めて思った。すべてのサイトすべての機能がこうはいかない。
いままで同じようなことで何度悩み何時間費やしたかわからない
いやもう果てしなく時間をかけたこともある。
こちらの落ち度ではなかった時などは怒りすら覚えた。
でもその怒りだってぶつけるところはない。とにかくゴールにたどりつかなくては「困るのは私」なのだ。

わかりにくく、たどりつかないようにしているとしか思えない機能もたくさんあって、ああ軽率に申し込むんじゃなかったと真っ青になりながら後悔することもあった。もうなにもするまいとネットから離れようとすることで反撃しようとするが、機械音痴になっていくだけでよけい「できない人」になっていく。
自分の得には全くならないのだ。

勤務先のレジの支払いの方法がどんどん新しくなる。
銀嶺?クイックペイ?セミセルフレジ?クーポン?QRコード?商品券使える?今日はポイント何倍?クレジットカードはこの場所でお願いします、電子マネーはこのボタンおしてからスキャンして・・・
ああもう日本中のレジ業界で統一してほしい!なんでお店によって、機械によってこんなに様々なやり方を考えたのだろう?

慣れてくると「デキル人になった」みたいで、
それはそれで快感でもあるのだが、
イレギュラーと新参者には要注意である。
企業はあらゆるサービスを考えて、なんだかお試しみたいにいきなり導入してくる。この流れはこれからも落ち着くことはないだろう。

家に帰って娘に愚痴る。
でもさあ、それが働くってことでしょう?
うわ。厳しい。ごもっとも。
はあ~・・・・

お母さんみたいな機械に弱い人はそういうの無理だよね。大変だよね。なんてちょっと前まで言ってくれてたのにな。なんて思うが、いやそれがなんだというのだろう。むしろこんなふうに手厳しく言ってくれる方が愛かもしれない。

でももういまの世の中は
「わからない」って口に出せないのだ。

今持っているスマホを買い替えようということになった。
「こういうことはわからない」と当然のごとくいままでずっと夫にお願いしてきたが、私も自分で調べてみようと奮い立った。
どうやら「近くのお店で相談できるみたい!」と長男に言ったら、
「いいカモにされるかもね」とニヤニヤしている。
え?そうなの?意味が分からない。

オンラインでの契約でしか得られないサービス、契約期間に条件をつけて返品したらお得なサービス、最新機種にこだわらなかったら、また探しようによっては機種単価も様々であり、3人の子供たちはそのことを「あたりまえ」のように比べて「自分に合ったお得なもの」を手に入れている。

もうなにがなんだかわからない。
どこのところがわからないのかわからない。
どこをみたらそれがわかるのかわからない

なんだか泣きたくなってきた。

「お母さんかわいそう。絶対無理だよね」
娘の言葉はやさしいんだろうか。つきはなしてるんだろうか。
でも言われてなんだかすごく恥ずかしかった
そして不安になった

こんなことがこれからも続く。
世の中は全部コレになっていく。

わからないって言ったら
「べつにいいよ」っていわれちゃうんだ。

ああでも、
昔からそうだったのかもしれない


※nouchi絵と日記さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございました!





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