見出し画像

眼鏡っ子宣言。

お客さんの服のプリントや、持ち物の特徴、髪色なんかを覚えるつもりはなくても覚えていたりする。

道ですれ違うひとの持ち物や服装なんかも見てしまうというか「見えてしまう」ため、
「あ、またこのキャラクターグッズ持った学生さんだ。このキャラグッズ 前にイ〇ンで店頭に山盛りになってたなぁ…。キャラ自体は30年前にすでにあったんだよね。あれかな?若い子にリバイバルヒットしてるってことかな?うーん、だけど店頭に山盛りってことは、ブーム自体はちょっと過ぎてるってことだろうか?今の子の持ってたやつも端っこ擦り切れてたし…」
何かを目にするたびにこんな連想ゲームみたいな思考が永遠にぐるぐるし続ける。

そのお陰で個人を識別できるのだが、ついに私は「見えてしまうこと」が辛くなってきた。



私はあまりテレビを見ない。

テレビって情報の塊だから、すでに日常生活で脳みそいっぱいいっぱいパンパン詰め詰めの私には行き過ぎたおかわりなのだ。
つまり、もういらない。
というか入らない。


音にも敏感だから上の階の人が帰ってくると身体が「ビクッ」となる。
睡眠薬効いてても起きる。



たぶん味覚や触覚や嗅覚なんかも鋭いんだろうな。

私は卵を焼いたら何もかけずに食べたいタイプだ。
お米もお米味のまま食べたい。
(別にひとが何食べようと構わないんだけど)





少なくとも。
気付いた。
私は自分を鎧わずにいたら情報が入ってきすぎて脳が休まらないと気付いた。
ずっと何かの危険探知シュミレーションをしていたり、連想ゲーム状態になっていたりするんだって。
私の脳のスイッチを切り替えるのはたぶん無理。
もう、視界を遮ろう。

私は職場でも眼鏡っ子になろうと思った。

度は入っていなくても、フチが多少邪魔になってくれるかも。




私はついに体調を崩してしまった。
身体も心もだいぶ窶れた。


自分では接客業を楽しんでいたつもりだったけれど、それでも全力でやっていいもんじゃなかった。

元気な店員ではなくボロボロの店員になってしまった。



寝よ。
睡眠不足も原因だってせんせぇ言ってたし。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?