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要望を伝えるときは「アイメッセージ」で

「イヤだっ、ぜったいイヤだーーーー!」

私の一言がきっかけで
我が家の5歳児(息子)は、
荒れ狂っていました__


それは平和な朝のひとときでした。

自宅で、息子が、両手におもちゃを抱え、
「口にペロペロキャンディーをくわえたまま」
階段を降りようとしたのです。

私はすかさず言いました

私 「飴ちゃんをくわえたまま、歩いたらいけないよ。
   その飴を口から出していきなよ」
息子「ヤダ」
私 「けど、あぶないよー。転んだら危ないでしょ?」
息子「ヤダっ、ぜったいヤダ!」
私 「もぉ。じゃあ私がおもちゃ持とうか?」
息子「やだーー!!絶対やだーー!!!」

(冒頭の文章の状態(カオス)突入……orz)

間違ったことは言ってないのにーー!
けど、子どもなりに、
なんか嫌だったんだろうな……


少し間を空けてから
私は息子に聞きました。

私 「さっきは怒らせちゃってごめんね。
   なんであんなに怒っていたの?」
息子「命令するからだよ!人に命令しちゃいけないんだよ!」
私 「そっか、命令したつもりはなかったんだけど、
   そう思ったんだね」
息子「そうだよ!「しなさい」って言うのは、命令だよ!」
私 「そっかぁ。なんて言われたら、嫌な気がしなかったかな?」
息子「『こう思うよ』って言えばよかったんだよ!」


「ハッ……なるほど……」

私は素直にそう思いました。

5歳息子の発言から、
私は大事なことを学んだのです。


今回の出来事から学んだこと。

それは、
自分の意見や要望を伝える際には
「アイメッセージで伝えよう」
ということです。

アイメッセージとは、
「I(私)を主語」にして
相手に自分の意思や要望を伝える
手法のことです。

たとえば
「私は◯◯だと思う」
「私は◯◯が好き/嫌だな」のように、
あくまで「自分の意見」として伝えるのが
アイメッセージです。

一方、それとは逆に
「You(あなた)を主語」にして、
自分の考えや要望を伝える手法を
「ユーメッセージ」といいます。

たとえば
「あなたは◯◯すべきだ」
「あなたの◯◯はよくない」のように、
相手を主語にして伝える方法が
ユーメッセージです。

私もそうなのですが、
注意をしたり、指摘したりするとき、
ついつい口から飛び出すのは
「ユーメッセージ」であることが
多いのではないでしょうか。


確かに一見すれば、
ユーメッセージのほうが、
伝えたいことがストレートに伝わるようにも
思えます。

けれども
受け手側からすると
「非難」や「一方的な命令」のように思えて
感情的な反発が生まれる可能性が高くなるのです。

そうなると、
こちらの言い分を受けいれてもらえず、
人間関係が悪化してしまう可能性が高まります。

(そして、
 うちで起きたカオス状態になるわけです……orz)


5歳の息子はきっと
「一方的に命令されたこと」に腹をたてたのでしょう。

こちらはそのつもりでなくても、
ユーメッセージで伝えると、
相手がそのように受け取る可能性が高まる
のかもしれませんね。


アイメッセージを使うときのポイントは
「私は」という主語をはっきり言うことです。

日本語って、
ついつい主語を省きがちですが、
それだと
アイメッセージなのかユーメッセージなのか
分かりづらくなります。


たとえば
「飴を加えながら、歩かないほうがいいよ」
と言った場合。

これだと、
「私の意見」なのか
「一般常識の観点(それに従わないとダメ)」なのか、
わかりませんよね。

もし相手から後者で受け取られた場合、
相手は「非難」「命令」のニュアンスを嗅ぎ取り、
そこに感情的な反発が生まれるかもしれません。


それでは、
主語を明確にして
「飴をくわえながら歩かないほうがいいと
 『私は』思うよ」
といったときは、どうでしょうか。

これだと、
あくまで一個人の意見であることが明確になり、
「あなたは間違っている!」という
非難のニュアンスが薄れているように感じられませんか?

このように
「アイメッセージ」で伝えることで、
「正しい間違っている」という対立から抜け出し
「対等で円滑なコミュニケーション」を
図りやすくなるのです。

「自分が絶対に正しい!」と思うときほど、
ユーメッセージが出てしまいがちですよね。

けれども大切なのは
「どちらが正しいかをハッキリさせること」ではなく
「良好な人間関係を築くこと」。

これからは
「アイメッセージ」を大切にしよう_
そう思った朝の出来事でした。

P.S
それにしても
5歳にして
アイメッセージの大切さを理解しているとは……
恐るべし。

子どもって、大人が思っている以上に、
たくさんのことを
感じて、学んでいるのかもしれませんね(しみじみ)


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