保育日記|003|「慣れる」でまとめられることへの違和感

ここ数年、子どもが園生活や新しい環境に「慣れる」という表現にどこか引っかかりを感じています。もちろんよく使いますが、その分注意が必要な言葉だとも思うからです。

3年前には保育園の開園に向けて、「慣らし保育」を「慣れ保育」と呼ぼうか、それは意味があるのかなど悩んでいました。子どもがただ園の生活に慣れる期間ではなく、私たち保育者もその子を知り関係を築いていく、保護者の方にとっても新たに通園が加わる生活をゆっくり無理なく築いていく、それぞれが慣れていく期間として、結果として「慣れ保育」としました。

それはそれとして意味のあったことですが、それで引っかかりが取れるわけではありませんでした。

新入園児を迎える度に飛び交う「慣れたか ・慣れていない」の言葉たち。

子どもの機微や変化が「慣れる」という一言にまとめられている感じがすることへの違和感かもと思いました。

職員には、中身で表現しようと伝え、ミーティングの議事録にはこんな内容が残っていました。

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私にとっての「保育」という存在にも向き合っていきたい。子どもにとっての「保育」も、保護者や社会にとっての「保育」も考えていきたい。その営み…

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