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【読書感想文】ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

2019年に発行されたブレイディみかこさんのこの本。
同僚に貸してもらって読んだのでここに感想を記したいと思う。

*** 以下、ネタバレを含みます。 ***


本との出会い

まずは、この本との出会いから。
もともとタイトルはなんとなく知っていた。
本屋の店頭か、新聞広告か、電車の吊り広告で見たのだと思う。
でも、その時には自分が読むべき本だとは思わなかった。

先日、スーパーで同僚と出会った。
同僚は短時間の夕刻専任勤務なので、私が早番で退勤する時には勤務中だし、鍵閉めをする時にはもう帰っていてなかなか話せる時間がない。(でも、こういう働き方をする人がいるから私たち正規職員が定時であがることができる。ありがとうございます)

スーパーで立ち話だったけど、ゆっくり話すことができた。
そのなかでふと海外で暮らしていたことを伝えると、「海外で保育士していたなら一度読んでみてほしい本がある」とのことで、紹介された。


本書のタイトル

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」

読む前は、カラフルだなぁくらいに思っていた。

イエローが、佐藤多佳子さんの「黄色い目の魚」に引っ張られていた節もある。
「ブレイディみかこさんのぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー、読んだことある?」ときかれて、私は「佐藤多佳子さんなら知っている。他の本を読んだことがある」と答えてしまった。
完全に[みかこ]と[たかこ]の音に引っ張られている。私はそういう勘違いを起こしやすいタイプ(笑)

かなり序盤で色の意味が分かった。

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5,137字

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