白飯ほか子

(しろめし・ほかこ)都内に住む会社員。20代後半で初めての一人暮らし、だいたい平和な日…

白飯ほか子

(しろめし・ほかこ)都内に住む会社員。20代後半で初めての一人暮らし、だいたい平和な日常の話。

最近の記事

物語のラストで「記憶消されてるのになぜか泣いてる」みたいなやつ好き

説明を端折ったら、あまりにも意味不明なタイトルになってしまった。 これで主旨を掴めた方がいたらすごい。仲良くなりたい。 今日は「細かすぎて伝わらない選手権」みたいな話をする。 物語(ドラマ、映画、小説、漫画いろいろ含めて)好きのなかには、「このシチュエーションがいい」「こういう展開が好き」という特定のツボがある人も少なくないと思う。 私が好きなのは、冒頭に上げた「記憶消されてるのになぜか泣いてる」やつだ。 「記憶消されてるのになぜか泣いてる」あらすじ ・平凡に暮らして

    • 一人暮らし半年目、ついにヤツを仕留める

      時刻は20時前。 いつものように在宅勤務を終え、だらだらとYouTubeを見漁っていた折、ヤツと遭遇したのだった。 視界の隅を素早く駆け抜けていく、楕円形のシルエット。 「い る」 誰に報告するわけでもないのに、はっきりと声に出していた。 Gがいるのだ。 ぱっと見5cmくらいはあっただろうか。これまでの人生で見かけたヤツのなかでも、大きい方であることは明らかだ。 私が退治しないかぎり、ヤツは我が物顔でこの部屋を駆け回り続ける。 必ず仕留めなければならない。モタモタ

      • ミーティング中、急に言葉が出てこなくなった

        今日は仕事の話。 ミーティングをしていると、自分の話が相手にきちんと伝わっているか心配になることがある。 これは「この人ホントに分かってるのかな?」のように相手の理解力を危ぶむものではなく、「私のこの説明で分かりづらくなかっただろうか」という、自分の説明力、表現力に対する心配である。 話した数秒後には「何言ってんだ自分」「もっとしっくり来る言い方があっただろうに」と反省することも珍しくない。 気になるなら相手に逐一確かめればいいじゃないか、あるいは相手の表情からそれと

        • 図鑑を読むなんて何年ぶりだろうか。タイトル通り、美。

        物語のラストで「記憶消されてるのになぜか泣いてる」みたいなやつ好き

          突然芽生えたアザラシ愛

          眠れない夜ふとYouTubeを開いたら、オススメ欄にアザラシの動画が表示されていた。 この動画を見た日から、私はアザラシの虜になった。 今までなぜ、彼らの魅力に気づかなかったのだろう? 夜、YouTubeを開いては、検索窓に「アザラシ」「seal」と打ち込む日々。 動画をぼーっと見ているうち、気づけば涙ぐんでいることもある。 これが「沼る」という感覚なのだろうか。 たまらない。 「まんまるこっこ」という最高の表現を生み出してくれた飼育員さんに感謝。 タイトルからし

          突然芽生えたアザラシ愛

          一人暮らしビギナー、初めての帰省(あほ感想文)

          先日帰省した。 今年一人暮らしを始めたので、実家に帰るというのは初めての体験だった。ただし実家は隣県、在来線で1時間もあればついてしまうエリアにあるため、あまり特別感はない。 先々月も泊まりに行ったばかりなので、家族もこちらも「また来たね〜」という感じだ。 それでも、よく食べ、よく眠り、家族とよく喋って過ごした数日間は楽しいものだった。 以下、初めての帰省を体験しての感想をお届けする。 所々で「何いってんだこいつ」と思われるかもしれないが、ご笑読いただけたら幸いである。

          一人暮らしビギナー、初めての帰省(あほ感想文)

          ファッション誌の見出しにビビる非おしゃれ人間

          先日本屋に入ったとき、あるファッション誌の見出しに軽く衝撃を受けた。 「おしゃれな人だけが知っている115のこと」 115って、ちょっと多すぎやしないか? 「◯歳までにやりたい10のこと」とか、「プロフェッショナルのあの人が大切にしている7つのルール」とか、「数」を入れるタイトルは珍しくも何ともないが、100超とは大きく出たものだ。 確かに数が大きい方がインパクトもあるし、情報の豊富さをアピールすることにもなるのだろうが、それにしても膨大な数だと思う。 この「115

          ファッション誌の見出しにビビる非おしゃれ人間

          「人んちの本棚」に惹かれる気持ち

          あるとき映画を観ていたら、主人公のすぐ背後に本棚が映るシーンがあった。そこに詰められた本のラインナップを確認したくて、思わず一時停止した。 特段本に関する映画というわけではなく、ただ背景として映っただけだったのだが、じっくり見ずにはいられなかった。 その後のストーリー展開はだいぶ忘れたが、本棚に惹かれた瞬間の感覚は今でも鮮明に思い出せる。 またあるとき、好きなお笑い芸人が投稿していた写真に、本棚が写っているのを見つけた。天井まで届く背の高い本棚だ。 やはり私は目をこらし

          「人んちの本棚」に惹かれる気持ち

          「"推し"なんて公言しない方がよくない?」

          「だって、ヘタに誰々を推してます〜とか周囲に言うと、その推しが炎上したときに自分の見る目も疑われそうじゃん。推しとか言わないに越したことはないでしょ。推しがいる人たちはその辺心配にならないのかね?」 その人の発言に、私は「おおお」という、肯定とも否定ともとれないような相槌しか打てなかった。 頭のなかで、「同意はしないけど…その考え方は分からなくもないな…」と思う自分と「そんなことを考えるな推しを信じろ!!(圧)」という自分とが五分五分のパワーでせめぎ合っていて、言葉が出なか

          「"推し"なんて公言しない方がよくない?」

          忘れっぽい私が、「あれどこにやったっけ」を起こさない唯一の場面

          昔から何かと忘れっぽく、物の管理に手こずることが多い。 いや、物の管理、とひとまとめにいうのは少し乱暴かもしれない。 基本的に物持ちはいい方だし、一人暮らしを始めてからは整理整頓もしっかりやるようにしている。得意とはいえないけど。 私の弱点は、物を移動させたり片付けたりするたび「あれどこにやったっけ?」を多発させてしまう、というところにある。 「あれどこにやったっけ?」自体、誰にでも経験のあることだとは思うが、私はそれが特に多いようなのだ。 自分で「ここに置いておこう

          忘れっぽい私が、「あれどこにやったっけ」を起こさない唯一の場面

          都内一人暮らしビギナー、初月の食費を振り返る

          サムネは最近作った昼食。納豆&オクラのダブルねばねば丼最高。 一人暮らしにも慣れてきたので、最初の1ヶ月の食費ってどんなもんだった?というのを、備忘録がてら振り返ってみたいと思う。 プロフィール ・20代会社員、ほぼ在宅ワーク ・都内在住 ・今年度から一人暮らし ・自炊を心がけているが料理は苦手な方。レンチン多め ・実家からの食材仕送り等なし ・比較的少食(一食分はサムネの写真くらいの量で割と満足するレベル) 初月の食費 総額 ¥24,294 内訳 ・水 ¥1,0

          都内一人暮らしビギナー、初月の食費を振り返る

          隙あらば呆然としている

          この数日間で、呆然とする時間が増えてきた。 仕事が特別忙しいわけではない。何かショックな出来事や気が重くなるような用事もないし、むしろ心穏やかに日々を過ごせている。一人暮らしだから自由時間も多い。それなのに、仕事の昼休みを迎えるたび、夕食を食べ終えるたび、目の前のことから逃れるかのように呆然とする。 ぼーっとする時間は大切だ、という話もよく耳にするが、最近の私のそれは、あまりよくない方の「ぼーっ」だと思う。その状態が途切れたときにうっすらと後悔が湧き上がってくるし、何だか

          隙あらば呆然としている

          3点ユニットバスのある生活

          我が家は3点ユニットバスだ。浴槽・洗面台・トイレの3つが、小さな部屋にひしめき合っている。ただ私の場合、洗面台はまったく使わず、手洗いなどは台所の流しで済ませてしまう。だから、実質シャワーとトイレだけというような空間になっている。 さて、「ユニットバス」と検索エンジンに入れると、サジェストに必ずといっていいほど「やめとけ」「後悔」といったネガティブなワードが出てくる。 周囲にも、「ユニットバス無理」という人は少なくない。 ある友人は、「家で一番汚くなる場所と、一番きれいな

          3点ユニットバスのある生活

          一人暮らしのはじまり:自転車に乗れない自分とチャリ通の街

          今春、私はようやく一人暮らしを始めた。 「ようやく」とつけたのは、3年ほど前から計画自体はあったものの、実行が延び延びになっていたから。緊急事態宣言で行動を阻まれたり、仕事も立て込んだりしてなかなか踏み切れずにいたのだ。 やっとの一人暮らしに対し、ワクワクした気持ちや高揚感があるかというと、これが案外そうでもなかった。もろもろの審査や支払いを終え入居日が確定した日、私の口から出たのは「やった!」や「わーい」といった歓声ではなく、「うむ」だったのだ。嬉しいは嬉しいが、浮かれ

          一人暮らしのはじまり:自転車に乗れない自分とチャリ通の街