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そうはいっても、やっぱりプレーンが一番旨いんだ!

ロシア料理はうまい。

決して他の国の料理がまずいと言いたいわけではないし、
「うまい」にもいろんな種類がある(胃、脳、舌、喉、ハートで感じるうまさ…etc)が、
ロシア料理のうまさはこのどれでもない。

アジアのような生命力あふれるうまさでもなく、
欧米のようなアーティスティックなうまさでもなく、
和食の心にしみるうまさでもない。
うーん、なんだろう。名状しがたい。
強いて言うなら「なんでもないうまさ」。安心するというか、気張らなくていいというか。
点数や食レポや行列とは縁遠いうまさ。
だって、間違いなくうまいんだもの。

この間、ロシア料理の話で盛り上がったときに、ロシア料理店はメニューが少ない、という話になった。
そこが、ロシア料理の素晴らしいところだ。
何度も何度も作りこまれてきて、この堂々たるうまさが出来上がるのだろうか。
種類の少なさは誇るべきところである。

どころで、日本はメニューが多すぎる。
そういえば、
若者の○○離れというけれど、娯楽が多すぎるのだし、
出版不況というけれど、本が多すぎるのだ。
情報収集よりも情報選別のほうが大変になって、
街には人も物もサービスも仕事も溢れているのに、みんな不満足な顔をしている。

もう、いいんじゃない?だめかな?@(´. _ .`)@

いろんなフレーバーがある有名なお菓子だってなんだって、
やっぱりプレーンがいちばん好きなんだもの。

……味には関係ないけど、恰幅のいいおばちゃんがピラーシキィ~って言いながら売りに来ることとか、怪しい紙に適当に包んで無造作にくれることとか。そこがまたたまらなくうまさを増強する。
……いつかロシアからもそんな景色がなくなってしまうのだろうか?

ああ、ロシア料理が食べたい。
(この浮気性が大量のメニューを産むのだろうな…)

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