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会社依存からの脱却〜社畜に絶望する前に〜

大型連休ということで、
ゆっくりしている方が多いだろうか。

それともサービス業に従事していて、
今こそ稼ぎ時で頑張っていらっしゃる
方もいるだろう。

お休みの方はしっかり心身を
リフレッシュしてもいいし、
家族サービスに勤しむのもいいだろう。

私の場合は
長期休暇はどうも落ち着かない。
若いときに経験した
飲食店や塾などアルバイトを掛け持ち
して時間を埋めて稼ぎこもう
という「貧しい時給思考」が
頭をかすめるのだ。

お金に換算できるものに時間
を費やしていないと
落ち着かない。

それは焦りなのかもしれない。
若いときの働き詰めは
明確な危機感があった。

稼がないと学費が
払えない。
至ってシンプルな話である。

そして今もより具体化した
危機感がある。
曲がりなりにも大企業と
世間では言われるところで
管理職をしている。

我々ホワイトカラーの職種の
労働価値は確実に下落する。

特にジョブ型でプロフェッショナルな
スキルを持ち合わせていない、
大企業の守られた仕組みで
マネジメントをしてきた
キャリアは他では通用しない。
残念ながら、転職未経験で
ひとりよがりな右肩上がり
の出世を経験してきている人は
それに気がつかない。

早期退職した採用面接で
「私は部長ができます」と
面接官に言ってのけてしまう
笑い話を作ってしまうのである。

そんな人材になってしまわぬように、
会社に所属はしても、依存は
してはいけない。
あくまで対等であり、自立していること。

中堅社員と呼ばれている人は、
ぜひ心得てほしい。
では自立しているという
状態とはどういったものだろうか。

それは下記の3つの依存からの
脱却を試みることではないだろうか。

1.経済的依存

これは容易に想像が
つくだろう。
私も含めた大多数のサラリーマンの
所得は所属している会社に依存している。

給与の支払いが滞ったり、
失業したりすれば蓄えがなければ
たちまち窮地におちいる。

住宅や車のローン、子供の学費など
を抱えている人からすれば
ボーナスの減額なども大きな
ダメージを被ることになるだろう。

当然パラレルワーカーなんて
単語があるように収入源を
複数持つことは珍しくない。
ただそもそも副業が禁止だったりして
何も行動を起こすことができない
人が多いのは事実だ。

ただ副業ができないからと言って
諦めることはない。
いくつかの選択肢がある。

株式投資を堅実にやったり、
ポイント活動に勤しむ。

料理などの自炊を積極的に
行って出費を節約して、
実質的に可処分所得を増やす
という方法もある。

こういったアクションを起こすだけで、
自立への一歩は開ける。

2.精神的依存

これは中小企業に長年勤めている
人に多い印象を筆者は持っている。

本当は優秀な人材なのに、
限られた範囲の人間関係と
その会社の価値観に縛られている人。

本人は至って居心地がいいと
思い込んでいるのだが、
キャリアアップをみすみす逃して
びっくりするような待遇で
働いていたりする。

いまのあなたの周りは家族、
会社に次ぐ3つ目の人間関係は
あるだろうか。

もう1年以上学生時代や、
職場以外のコミュニティの
会合に出ていないという
人は要注意だ。

定年退職になって、
急に年賀状の数が激減してから
絶望するサラリーマンに
なりたい人はいないだろう。

趣味でもセミナーでもいい。
職場、家族以外のもう一つの
人間関係を作る努力をしよう。

おれは〇〇会社の部長だ。
そんなアイデンティティは
寂しすぎるよ。

3.技能的依存

これが一番怖い依存だ。
その会社でしか通用しないスキル。
もっと言うと、長い間在籍している
ということだけで培ったもので
本人が満足してしまっているもの。

その会社特有の接待の段取りで
あったり独特な社内慣習に
基づく政治的な根回しが
該当するだろうか。

自分が他社で通用するスキルは
何だろうか。
棚卸ししているだろうか。

もちろん年齢的にいまから
そんなの考えられない。
そう思う方もいるだろう。

ただ突然肩叩きに
あった場合の自分の身の処し方
は考えておいたほうがいい。

タリーズコーヒージャパンの
創業者の松田公太氏は
事業を立ち上げて莫大な借金を
背負ったとき、コンビニの
アルバイトの時給をチェックしたそうだ。

その時給から、自分が
事業に失敗したときに
時給からシュミレーションして
返済プランを立ててみたそうだ。

もちろん有能であれば、
コンビニで働く以外にも方法は
あるだろうが、最悪を
想定してアクションプランを
立てておくことは必ず身を
助けることになる。

さてここまで3つの依存からの
脱却について見てきた。

この記事はやたら転職を勧めたり、
早期退職を促す文章ではない。

備えあれば憂いなし。

日々の職務を全うしながら、
来るべき事態に備えておく。

その事態が発生したときの
初動のスピードはときに
致命的な差をもたらすことがある。

たくましいサラリーマンになろう。

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