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【第19話】サウナリーマン日記「さすらいサウナ人 旅情編」〜大垣サウナ〜

このタイトルで「ピン」と
きた方は、かなりの
刑事ドラマ通である。

「さすらい刑事 旅情編」から来ている。

これは、
80年代後半から90年代にかけて
放送されていたドラマで、
鉄道警察隊としての設定からJR東日本が
撮影協力をしており、全国津々浦々が
取り上げられている。

当時の動画を見ると、その景色は
情緒であふれている。

本当にドラマの
サウンドトラックがよくて
たまにYouTubeで聞いているくらい
好きだ。

まぁドラマについては
この辺にして、
今日のサウナの話をしようか。

新幹線と在来線を
乗り継ぎ、数百キロの距離を
超え、人生初の岐阜県上陸。

やっぱりドラマの情景とどこか重なる。
また持ち出してるじゃないかという
ツッコミはご容赦いただきたい。

今日は、旅情を感じる
街並みを求めていたのだから。

似通った開発計画で、どこかで
見たような駅前ロータリーや
そこに溢れるチェーン店。

そんな景色を通り抜けると
その土地ならではの景色がある。

そして人の優しさに
触れることができる。

その目的地は大垣駅から歩いて
20数分のところにあった。

バスが通っていることは事前に調べて
知っていたが、気がつくと歩きはじめていた。

知らない街、はじめて来たこの街。
その道と建物をたどりながら、
あれこれ思いを巡らせて歩く。
たった1人で。

こんなシンプルなこと。
それだけなのにこんなに気持ちが
高揚するなんて。

確実に日常のルーティンからはみ出している
感覚がどこまでも私をワクワクさせた。

そしてやってきた。
大垣サウナ。

最近でも我が師匠(勝手にそう呼んでいる)
ヒャダインさんがテレビ番組
「サウナで愛でたい」でも
取り上げていた施設。


歴史の重みを感じさせる建物に
入っていくと、テレビで
見ていた以上のノスタルジーな雰囲気。

初訪問であることを告げると、
受付の方が丁寧に案内してくれた。

タオルをはじめきれいに
整理整頓されていて感動する。
テレビで見たのとおんなじだった。

テレビで一度見た景色だから、
現地に行ってみたら、イマイチ感動
できなかったという人がいる。

私の場合は逆だ。
テレビで見た景色を旅先で見ること。
それは確認作業でいい。

画面越しに見えた景色が同じであれば
あるだけ実際にリアルで見ることが
できていることに感動する。

また同じじゃなくても、
そのギャップを楽しむことが
できるし、画面に映っていなかった
ポイントを発見して嬉々とする。

今回で言えば、浴室に入って
すぐにあった私物棚。

常連さん用と思われるが、かごの
並べ方からその中身まで
きれいにととのえられている。
客のマナーなのか、それとも
お店の人がやっているのか。

それはわからなかったけど、その施設の
風情があらわれている気がして、
そんな発見が楽しいのだ。

そんな旅先の開放感と
ワクワク感でいっぱいの
その気持ちで浴室に向かう。

ちなみに浴室の入口に入る際は、
外の出入り口から見えてしまう位置が
あるので、必ず腰にタオルを巻いておこう。

浴室内は想像していたよりも
ずっとコンパクト。

ここにも歴史を感じる。

外観同様年季の入った施設内を
想像していたが、ほんとに清潔感が
あって居心地がいい。

その中でどこか遠い記憶の懐かしさ
が湧き上がる。

昔、祖父が連れていってくれた
銭湯の匂い。

小走りしてこけそうになって
じいちゃんにめちゃくちゃ怒られたっけ。

そんな記憶。
はじめてきた場所なのに、
はじめてじゃない感覚。

じいちゃんとの記憶を
噛み締める。

人はこの世を去った後でも、こうやって
まだ生きている人の心の中で
影響を与え続ける。

そこと向き合う場所の一つが
この大垣サウナになった。
これだけでも1人旅でやって来た価値
があった。

そして、今回はサウナパンツ
とやらも初体験。

海水パンツのようなのを
想像していたが、ほとんど
履いている感覚がない。
みんな同じ色のをはいていると
妙な一体感があることに後で
気がついた。

サ室に入ると、また
炭のわずかな匂いが心地良い。

温度計は110度だったが、
不思議と長い間入って
いられた。
広すぎず、狭すぎず、どこか
小学校の同級生の豪邸のリビングに
遊びにきたような。

ふとテレビの下に目をやる。

「サウナ人としての心得」
のようなものが書いてあった。

ちょっと一部違うかもしれないが、
こんな感じ。

「サウナに入ると、旅情を感じることもある」

まさに今日の私ではないか。
人知れず感動。
2段目でしっかり蒸される。

最短距離で水風呂に向かう。

水風呂はまろやかさが際立つ。
スパアルプスを思いだす。
平泳ぎの手で水を軽くかき出す
と本当に違いがよくわかる。
足を伸ばすと自然と両足が
浮いてくる。

このまま水だけを奪いさりたい。
某90年代のヒット曲が脳内再生。
すまない、分かる人にだけ届けばいい。

外気浴ポイントは浴室内に
点在しているカランの椅子へ。
地元の人が多いからか
秩序は保たれ、静かだ。

そして一気にととのいの世界へ。

ここまで旅をしてきた情景とともに
豊かな時間だけが流れていた。

さてさて蔓延防止措置のため、
ビールとはいかず、イオンウォーターを
流し込んで、2階へ向かう。

テレビでは吉本新喜劇がそこそこ大きい
音量で流れていた。

お目当ては当然、「飯」である。

サウナ飯はテレビでも
話題の豚ロース生姜焼き。

最初から決めてました



見た目はトンテキを思わせる。

どんな下ごしらえを
しているんだろうと
知りたくなるぐらいの
お肉の柔らかさと味付け。

ボリューム満点で大満足。

旅先でのサウナをここまで
満喫できるなんて。

もう少しだけノスタルジーに
浸りたい。

そんな気持ちで大垣を後にしたのだった。

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