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未来は、きっと分からないもの。だからこそ、ワクワクさせてくれるもの。

今月初めにも引用した文章なのですが、大好きなのでもう一度。

しがらみっていうと、「しがらみから自由になりたい」とか「しがらみのない人生」とかそういう自分の足を引っ張るもの、束縛してくるものっていうイメージがあるけれど、しがらみ、漢字にすると、「柵」である。
当時は、川の流れを堰き止めるために、川の中に杭を打ち、そして竹や柴を横に編み込んで、水が通らないようにしていた。それを、「しがらみ」と呼んでいたらしい。

百人一首という感情/最果タヒ

こういう話が大好きです。

昔の人は、「一寸先は闇」という言葉で未来のことを表現したけど、そこには、一寸先もわからないから生きていくファイトが湧くという意味があるんだ。
わかったら、やになっちゃうだろ。
生活に疲れ切った十年後の自分がわかったら、生きていく意欲なんてなくなるぞ。

言葉なんかおぼえるんしゃなかった/田村隆一(語り)・長薗安浩(文)

この話も好きです。

「しがらみ」という言葉の意味が変わっていくように、言葉だけじゃなく、人も、時代も、すべては移ろっていくものなのかもしれません。
それは、「儚くて、虚しいこと」と捉えることもできます。
「目の前にあるものは、二度とは見られないかけがえのないもの」という捉え方もあります。


変わっていく、移ろっていくということに対して、どんな感じがしますか?


僕は、救いを感じます。
楽観的な性格がそう感じさせているのかもしれませんが、「今よりももっと素敵な未来があるんだ」と思えて、「変わっていくことは救いだな」と感じます。
「わかったら、やになっちゃうだろ」。
その通りです。
未来は、きっと分からないもの。
だからこそ、ワクワクさせてくれるもの。

ことばって、おもしろいものですね。
その由来を調べてみたり、誰かの解釈を聞いてみたり、普段自分が使っている意味とは違う景色を見てみると、何か発見があるものです。

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