無償の誇り

オリンピックはアスリートが
世界中から集まって
友好を目的に競い合い、
平和を願うことが基本精神である。
よってアマチュア選手による
無償のスポーツイベントだった。

今や陸上や水泳もアマチュアが
賞金を手にすることができ、
プロ選手も出場が可能となった。
かつてプロには賞金の出ない
オリンピックには出場しないと
表明している選手も多くいた。

しかし、東京五輪を見れば
そうした風潮は一掃され、
プロ選手も国の代表として
己のプライドのために闘う姿が
あらゆる種目に見られる。
それがとても美しい。

野球やゴルフ、サッカーなど
プロの選手たちが無報酬*で
己の全精力を傾けて闘う。
ドラマが生まれ、奇跡が起き、
見る者に圧倒的な感動を与える。
プライドだけの熱い戦いとなる。

オリンピックの意義がそこにある。
純粋なスポーツマインドだけの
純粋な戦いが繰り広げられる。
例えメダルが獲れなくても、
参加した選手たちの
高潔なスポーツマインドは
金メダル以上の価値がある。

すべての選手に感謝したい。

*国の代表としてその国から報奨金が選手に与えられることもあります。