幸福の黄色いトンボ

早朝から青空の下、
展望台までの道を
ゆっくり登って行く。
黄色いトンボが何匹も
まとわりついて離れない。

くるくると回りながら
僕の散歩についてくる。
小さくて可愛いのが、
無邪気にじゃれてきて、
遊ぼうと言ってるよう。

いいよ、遊ぼうよと、
思わず顔が綻びる。
黄色いハンカチでなく、
幸福の黄色いトンボ。
いいよ、一緒に遊ぼうね。