歌手、大至、生まれ変わる!

大至さんは歌い手である。
もう相撲取りでもないし、
角界の人でもない。
子供の頃からの夢であった
歌手になることを決意した。

中学卒業前に押尾川部屋に入門、
苦労の末に10年後に十両に、
翌年幕内力士に昇進し、
若貴、曙、武蔵丸らと対戦、
前頭三枚目まで出世する。

2002年33歳の時に引退、
親方になることを断り、
相撲甚句での人気もあり、
プロの歌手になった。
レコード会社からCDも出す。

「もっと上手くなりたい」
オペラ歌手ベ・チェチョルが
喉の癌手術から声を取り戻せた、
輪嶋東太郎氏のもとで今、
発声法を一から学び直した。

その歌声はあくまで太く、
大きく伸びやかで艶があり、
そのど迫力は怖いものなし。
情感を込めた歌は涙もの。
まさに歌謡界の横綱になった。