新倉美子のジャズ

これほど際立った
美しいジャズシンガーが
日本に存在していたとは。
歌の上手さに聴き惚れ、
思わずため息が出た。
新倉美子さん、あなたです。

1933年10月生まれだから、
いま90歳のご婦人である。
1951年にデビューして、
1957年に結婚して引退。
短い活動期間に映画に出演、
ジャズファンを魅了にした。

映画は「青春ジャズ娘」*、
何とベタなタイトルだろう。
しかし主演をつとめる
新倉美子は清楚で初々しく、
輝く瞳と豊かなバスト、
その容姿に見惚れてしまう。

名優、辰巳柳太郎の娘、
青山学院高校出身のお嬢様。
日本ジャズ学校で歌を学び、
父の血もあって演技もできる。
どんな人と結婚したのだろう。
あまりにもったいない引退。

映画と同じ「青春ジャズ娘」の
アルバムが残されている。
評価は星が5つの満点であり、
中古CDは2万円以上の高値。
聴きたくても無理と思ったら、
何と図書館にあった。

「時のたつまま」
「オール・オブ・ミー」
「二人でお茶を」
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」など、
全16曲はどれもこれも
艶のある色っぽい歌声である。
幸せ満載の掘り出し物だった!

*新倉さんの歌の映像はいくつかありますが、僕はこの「バラ色の人生」が好きです。https://www.youtube.com/watch?v=3iLSHXeIY5o