水泳もライブがいい!

水泳の大会を生で観戦。
パリ五輪代表選考会。
テレビで見るのもいいが、
生はその100万倍も面白い。
臨場感がまったく違う。
ドキドキワクワクズキズキだ。

水泳は100mでもほぼ1分かかる。
陸上ならほぼ10秒だから、
あっという間に終わってしまう。
水泳はその10倍だから遅いけど、
その遅さが何とも堪らない。
すぐに終わらないもどかしさがいい。

残り25mで横一線に並んでいると
誰が抜きんでるのか勝つのか。
ある選手が抜きんでたとしても
ハラハラドキドキズキズキ、
あと少し、あと少しと手に汗握る。
ゴールしそうでゴールできないがいい。

池江璃花子選手は白血病になって、
生死も危うい状況から競技復活。
東京五輪ではリレーに出場したが、
個人種目での出場を目標に掲げた。
目指せ、パリオリンピック!
100mバタフライにすべてを賭けた。

大会を前に池江選手は誓った。
「4年前の自分に向かって
絶対にパリに行くからねって」
オーストラリアへ水泳留学し、
逞しくなって日本に戻ってきた。
「どんなタイムが出るか楽しみ」

準決勝は復帰後ベストの57秒03。
決勝も前半から飛ばす攻めの泳ぎ。
最後の最後に抜かれてしまったが、
それでも0.1秒差で2位に入った。
標準記録も突破して見事五輪代表、
しみじみガッツポーズする姿に痺れた。