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夫を映画仲間にするために、2年で勧めた80本 (1~40)

文学部の学生らしく、大学よりTSUTAYAによく通った。

ぬる〜い大学生活を送っていたので、夜の2時間で1日を取り戻せた気になる名作コーナーのDVDに夢中になった。

あのころ、映画のサブスクが無くて良かったな。こんな便利なものがあったら家から出なかったかもしれない。

今の夫と同棲を始めたとき驚いたのが、彼がほとんど映画を見てなかったこと。

どうにか彼との日常に映画鑑賞を組み込めないかと思っていたら、ある日会社のビンゴでプロジェクターを貰ってきた。これぞ鴨ネギ。

これから紹介する80本のリストは、ほとんど映画を見てこなかった夫に「映画って楽しいな♪」と思ってもらうべく、

癖が少なくストーリーを追いやすくて
見終わったあと感想を交わしやすい

映画を、

時代やテーマをある程度まとめて
程よくコメディやミュージカルを挟みつつ
並べたもの。

映画好きの映画好きによる映画好きのためのリストではないです。

TSUTAYA旧作大好き人間による、家族を映画鑑賞に巻き込むためのリストです。

実際に、2020-2022の2年間で観た順番になっています。(『キャピタリズム』だけは例外で、本当はもっと後になって観ましたが、本来予定した位置に入れています)

1 Back To the Future

どれだけ手軽なエンタメが増えようとも、やっぱりスクリーンの前に2時間座らなきゃ得られない楽しさがある。

SFコメディとしての面白さはもちろん、この映画には観るたびに映画愛を増幅させる不思議なパワーがあるので初手に選択。

2 Back To the Future PART2

PART1だけで観ても面白いけど、せっかくなので勢いにのって3部作一気見。PART2の醍醐味は、1989年(映画制作時)の人たちが想像した2015年(現代)が見れるところ。

ホバーボードや、おそらく映画界で最も有名なスニーカー「自動で靴紐が締まるナイキ・マグ」などSF的なギミックが最も多いPART2。

3 Back To the Future PART3

PART2とPART3は2作でひとつの話なので。三部作の中で一番ドクのパートが長いから好き。

今度は思いっきり過去にトリップし、1955年が舞台。西部開拓時代ちょい前のアメリカの雰囲気をさらっと知れる。

4 ヘアスプレー

1960年代のアメリカが舞台なので、「Back To the Future PART3」の過去編から5年後くらい。たった5年でアメリカに何が起きた?

みんなが「時代は良くなっている」と確信していて、未来を待ちきれず走っていくようなエネルギッシュな映画。

劇中歌の『Welcome to the 60’s』は、古い時代の価値観に縛られているママを新時代に引っ張り出すだし、

エンディングで流れる『You Can't Stop The Beat』もタイトル通り「この流れは止められない!」。アメリカ人にとって1960年代はこんなに希望に溢れてた。

リンク(ザック・エフロン)が歌う「Ladies' Choice」はミュージカル映画の曲のなかで一番好き。同年代の女の子からはモテるけど、お母さん世代からは不評なリンク。なのに自信満々に「レディーのお気に入り」なんて歌を歌っちゃう高校生らしい無敵感がかわいい。

(続けて『ウエスト・サイド・ストーリー』を観ても良かった。1950年代後半が舞台)

5 ラ・ラ・ランド

『ヘアスプレー』からのミュージカル映画続き。ハリウッドで女優を目指すミア(エマ・ストーン)の話。

ラストで主役2人の"あったかもしれない未来"が波のように流れてくるシーン。満面の笑みの人物、書き割りの背景、いかにもクレーンで動かしているカメラワークが、意地悪なくらい「この幸せは作り物です」と訴える。

映画自身が、自分の切なさを告白してきたみたいな映画。

6 ショーシャンクの空に

ガラッとジャンルを変えて、ヒューマン映画の金字塔。妻とその愛人を殺害した罪で投獄された銀行員アンディは、どれだけ細い希望の糸でも掴み、限りある報酬を仲間と分け合う強い精神を持っている。

象徴的なのが、アンディが刑務官に節税対策を持ちかけるシーン。アドバイスと引き換えに、囚人仲間のためのビールを求める。屋根のタール塗りをして汗まみれの囚人たちは、屋上で冷えたビールを飲み、アンディはちょっと離れたところで彼らを眺めて微笑む。

どん底の自分を救うために、他愛を選択するところがかっこいい。

このシーンの後、囚人の一人がアンディにビールを勧めるんだけど、「酒はやめたんだ」返す。終身刑を受けたのに自暴自棄になっていなくて、確固たる生きる意志があるのが伝わる。

海外映画の日本語版タイトルは改悪が多いと評判だけど、映画原題『The Shawshank Redemption(ショーシャンクの救済)』を『ショーシャンクの空に』は最高。

7 ジョーカー

アーサー(ジョーカー)の、泣き出しか笑い出しかわからない苦悶の表情、虚勢のために吸うぎこちないタバコ、貧乏ゆすり、指で口角を吊り上げながら流す涙。名前がついてる感情と名前がついている感情の間を突くような演技に心を持っていかれる。

あと、この映画のレビュー、鋭い解説をしている人がすごく多い。レビュアーの方達の細かい感想を読むと、秒単位で楽しめる。

8 セトウツミ

男子高校生2人が、河原で会話する。間とウィットだけで1時間15分楽しい映画。 池松壮亮演じる内海のこのセリフが好き。

どいつもこいつも。走り回って汗かかなあかんのか。何かクリエイティブなことせなあかんのか。この川でヒマを潰すだけの青春があってもええんちゃうんか。

「喋るだけ」なところがフィーチャーされがちだけど、原作とドラマ版には最後に大きな事件と衝撃の伏線回収があって、映画版だとまるっとカットされてるのがちょっと残念。

9 きっと、うまくいく

気分を上げて、底抜けに明るいインド映画。多少ご都合主義な部分もあるけど、違和感よりも爽快感が勝る。2022年M1のヨネダ2000みたい。

インドの学生が置かれる過酷な学歴競争や、日本とは比較にならない貧富の差も描かれてる。もちろん歌って踊る。

ランチョーとピアのデュエット曲『Zoobi Doobi(ズビ・ドゥビ)』が最高に楽しそうで好き。

10 マネー・ショート 華麗なる大逆転

一気に趣向を変えて、マネーもの。2008年のリーマンショックを予見した4人の男の実話に基づいた話。

マネーものってちょっととっつきにくいけど、サブプライムローン問題とリーマンショックを理解しちゃえばかなり色んな作品が見やすくなる。

この映画は途中途中にかなり丁寧な説明が入る(マーゴット・ロビーがお風呂に入りながら説明してくれる笑)のでマネー映画のスタートに良い。

11 ウルフ・オブ・ウォールストリート

マーティン・スコセッシ監督×レオナルド・ディカプリオ。こちらも実話が元だけど、あまりに盛り過ぎて、モデルになった人物の一人に名誉毀損で訴訟を起こされた。(訴訟した人には悪いけど、正直それすらこの映画を盛り上げる逸話になってる)

お金のためにモラルも体もぶっ壊しながら、バイタリティと欲だけは失わない男のジェットコースターのような人生。

数字ではなく主人公の破天荒具合がメインなので頭空っぽで楽しめる。

12 キャピタリズム

いったんマネーもののシメとして、ドキュメンタリー監督マイケル・ムーアの『キャピタリズム』。

『マネー・ショート』のリーマンショックやサブプライムローン問題によって実際にアメリカに暮らす人々がどうなったかリアルに知れる。
リーマンショックが2008年で映画公開が2009年なのですごいスピード感。

私が初めて見たドキュメンタリー映画。マイケル・ムーアが布の袋を持って銀行の窓口に突撃し「みんなのお金を返してください」って言いにいくシーンで度肝を抜かれた。

13 幸せのちから

マネー映画の余韻は、資本主義や拝金主義への不信感。だけどこの映画は、ホームレス状態からスタートし、一流証券会社に採用された男の話。資本主義ありきのサクセスストーリーだ。

『マネー・ショート』『キャピタリズム』を見ると資本主義にはかなりガタがきてると感じるけど、『幸せのちから』のような勤勉→能力アップ→社会的成功のストーリーラインはやっぱり綺麗……?

無意識のうちに参加している資本主義のレース。そのまま走るか、コースアウトするか?同じテーマの映画を複数見ると、価値観が揺すられて楽しい。

14 ターミナル

『幸せのちから』では駅のトイレで一晩過ごすシーンがあるけれど、『ターミナル』はJFK国際空港で9ヶ月過ごす男の話。

映画らしくて大好きな一幕がある。父親の薬を国に持ち帰りたい男のため、ナボルスキー(トム・ハンクス)が嘘の通訳をするシーン。面目を潰され怒り心頭のスタンリー・トゥッチに襟を捕まれ、コピー機に押し付けられる。

圧力に負けず人助けをしたナボルスキーは善意と勇気の人として噂になり、コピー機に押し付けられた時に印刷された手のコピーが空港中に貼られる。

逆境の主人公が、真心によって認められていく。

監督のスティーブン・スピルバーグは、読み書きが苦手でコミュニケーションに不安を抱えた少年だったらしい。言葉のもどかしさや、視覚的なシンボルで意思が伝わる感動は、彼のコンプレックスから生まれたのかも。

15 最強のふたり

対照的な2人の友情がテーマになった映画はみんな大好き。私も大好き。

全身麻痺の大富豪と、スラムの黒人青年の、実話を元にした友情物語。気難しい富豪フィリップが、ドリスの率直でぶっきらぼうな関わり方に徐々に心を開いていく。

ドリスの人たらしっぷりに惚れ惚れしてしまうし、ドリスがちょっかいを出し続けた美女マガリが、なぜ靡かなかったのかわかるシーンも良い。

16 アメリ

フランス映画つながりで、大定番『アメリ』。フランス映画っぽい、心地よい平坦さ、暮らしへの愛に心があたたかくなる。オドレイ・トトゥのフレンチなヘアスタイルやファッション、彩度低めのインテリアも目の保養。

登場人物には結構不機嫌な人たちもいて、何故かそれが落ち着く。みんなが平熱で淡々と生きているからこそ、アメリの小さな善に気付ける。

17 殿、利息でござる!

アメリの内的な善意の次に、小さな善意が集まって国(藩)を動かした話。史実が元になっている。

映画ジャケットの阿部サダヲの表情、かなり銭ゲバっぽく見えるけど内容は真反対。藩に金を貸し、その利息で自分達の宿場を救おうと奮闘する。

商人たちが集めなきゃいけない金額は一千両。今の貨幣価値で3億円。みんなで物を売り、金持ちを宥めすかし、ツケを取り立て、あといくら、あといくらと絞り出していく。

ラスボスにあたる、仙台藩の財務担当 萱場(松田龍平)がすごい怖い。 あと、穀田屋十三郎(阿部サダヲ)の弟、浅野屋甚内を妻夫木が演じているのだけど、この人は本当、打ちひしがれたような、弱りきっているのに頑固に意志を貫く役が似合う。

18 下妻物語

ロリータファッションに身を包み、周りの目なんて気にせずロココの生き方を貫く桃子(深キョン)と、レディースに所属する特攻服のヤンキーイチゴ(土屋アンナ)のダブル主人公。

この映画には"かっけえ女"がたくさん出てきて、それぞれ自分の信じた哲学を貫いている。

下妻物語の女性たちは、常に自分の美学の実行者で、誰のフィルターも必要としないところがかっこいい。

それがどんなに非常識な生き方だとしても、幸せならいいじゃん。気持ち良ければオッケーじゃん。ロココの精神は私にこう教えてくれました。

桃子(深田恭子)

誰だって何か背負ってんだよ。どっか痛いんだよ。だから泣くことは恥ずかしいことじゃない。でも女はよ、人前で涙なんか流しちゃいけないんだ。同情されちまうからな。

亜樹美さん(小池栄子)

桃子はいっつも一人で立ってんだよ。自分が決めたルールだけを信じてよ。

イチゴ(土屋アンナ)

タイトルの通り茨城県下妻市が舞台。女子の友情モノだけど、男の人が見ても十分楽しいはず。

19 ピンポン

『下妻物語』と『ピンポン』は個人的にセット。漫画の実写映画化成功作品で名前が上がる映画ナンバー1。

いつの間にか真剣勝負ができなくなり、おどけた態度で周囲を煙に巻くペコ。「先に行くよ」と言いながらヒーロー・ペコを待ち続けるスマイル。

アクマの努力の先にあった"才能の壁"。エリートコースを外れたチャイナの焦り。

みんな負けるのが死ぬほど怖いのに、自分を負かした男に救われる。

20 私がクマにキレた理由

友情モノの次は、家族愛。と言ってもアニー(スカーレット・ヨハンソン)と少年グレイヤーは家族ではなく、子守りとセレブ息子という関係。

自分勝手で美しさを保つことに夢中なミセスX(グレイヤーの母)に対し、アニーがクマのぬいぐるみ(隠しカメラ)越しにキレ散らかすシーンがスカッとする。

スカーレット・ヨハンソン以外がこの役をやるなんて想像できないってくらいハマってる。

21 翔んで埼玉

『下妻物語』の次に観るか迷った。ご当地コメディ。埼玉生まれ埼玉育ちの友達が「埼玉の映画館で埼玉県民と観る『翔んで埼玉』が一番面白い」と言ってて心底羨ましかった。

美少年の壇ノ浦百美を二階堂ふみが演じたことでも話題になった。配役ピッタリ。

埼玉県民のいじられ耐性に感謝しながら観る映画。

22 ファイトクラブ

『翔んで埼玉』との関連性は全くないけど、楽しく見れる映画が続いたので少しエキセントリックで暴力シーンのある『ファイトクラブ』。

ブラッド・ピット演じるタイラーの"いかにも男の憧れる男"っぷりが伏線になってる。

ジャケットでブラピが持っているピンクの石鹸は、美容クリニックから盗んだ人間の脂肪を使って作られるおぞましい商品。この映画のために彼は石鹸作りを習ったらしい。可愛い。

23 ベスト・キッド

『幸せのちから』の子役ジェイデン・スミスとジャッキー・チェンが主演。2010年のリメイク版。

いじめを受けた少年ドレ(ジェイデン・スミス)が、マンションの管理人ハン(ジャッキー・チェン)にカンフーを習い、いじめっ子たちに立ち向かう話。

ジャケットを脱いでフックにかけるトレーニングのところ、武道ロマン的なものを感じる。

24 ピザ!

少年の夢見るパワーつながりで、インド映画『ピザ!』。スラム街に住む兄弟は、生まれて初めて見るピザ屋さんに興味津々。けれどピザ1枚の値段は、4人家族の1ヶ月の生活費よりも高い。

インドの格差社会の下流に生きているけれど、あの手この手でピザ代を稼ぐ兄弟に悲壮感はない。

最後の兄弟の会話に、子どもらしい素直さと、彼らの受けてきた愛情が詰まっている。感動する人とモヤッとする人に分かれるみたい。

25 グッド・ウィル・ハンティング

私の一番好きな映画。清掃員のアルバイト、ウィル・ハンティングは天才的な数学の頭脳を持っているが、過去の虐待がトラウマで人生を前に進められない。

精神分析医のショーンは、ウィルを更正させるよう依頼される。2人の絆が結ばれていく様子ももちろん良いのだけど、私が一番好きなのはウィルの親友チャッキー。

チャッキーはいつも馬鹿騒ぎをする仲間だけど、ウィルの才能を見抜いている。

お前と一緒にバカやるのは好きだ。でも俺の一日の最高な瞬間は、お前が家を出るのを待つ10秒間。ドアをノックしてお前が出てこないんじゃないかと思う。この瞬間が最高にワクワクするんだ。

『スタンド・バイ・ミー』のクリスみたいな友達。カッコ良すぎる。

26 フィリップ、君を愛してる

コメディの王様、ジム・キャリー主演。

『グッド・ウィル・ハンティング』は数学の天才の話だったけど、『フィリップ、君を愛してる』はIQ169の天才詐欺師の話。刑務所で出会った"理想の男"フィリップのために脱獄と犯罪を繰り返す。

スティーブン(ジム・キャリー)がフィリップ(ユアン・マクレガー)に出会うシーンが良くて、刑務所の図書館でちょっとおどおどしてるフィリップが、少女漫画のヒロインのよう。

なんと実話で、スティーブンの裁判シーンで弁護士として座っている男性は本物のフィリップさん。

27 帰ってきたヒトラー

2016年に東大と京大で最も売れた本『帰ってきたヒトラー』の映画版。「笑うな危険」のコピーがまさにピッタリ。

歴史の教科書でヒトラーを知ると「なんでこんな恐ろしい人をみんな支持したんだろう?」と思うけど、この映画を見ると「なるほど、これは……」と頭を抱えてしまう。

現代が舞台なので、ヒトラーあたりの歴史があまり分かってなくてもとりあえず観れる。

28 アダムス・ファミリー

コメディの皮を被ったダーク映画の次は、ダークのドレスを着たコメディ映画。

不幸なこと、不気味なものが大好きなアダムス一家。グロテスク趣味が徹底されていて、ディティールの積み重ねが厚い。何度見ても新しい発見がある。

不幸話や不気味な装飾に満ちた家の中で、互いに愛し合い、固い絆で結ばれているアダムス・ファミリー。映画の中の幸せな家族といえば?なんか彼らが浮かんでしまう。

29 中国の植物学者の娘たち

植物学者の男が暮らす、湖の中の小さな島。彼の娘アンと、留学生のミン。2人の女性が恋をする話。

同性愛を扱っていることから中国では撮影許可が降りなかったので、実際のロケ地はベトナム。

植物が生い茂る小島の中で、お互いが美しく見えて仕方がないアンとミン。

アンの兄とミンが結婚すれば一生一緒にいられるとはしゃぐシーンに、2人の無力さや、悲しいくらいの考えの甘さを感じて苦しくなる。

30 美術館を手玉にとった男

有名な絵画の贋作を作っては、美術館に無償で寄贈していた男 マーク・ランディスのドキュメンタリー。

市販の色鉛筆やウォルマートの額を使って、本物と見分けがつかない贋作を作る様子が一部始終見られる。最後には彼の贋作だけを集めた展覧会が開かれて終わる。

これってアートなの?犯罪なの?
マリリン・マンソンの言葉に「アートとは答えを出すものではなく常にクエスチョンマークであるべきものさ」とある。彼の言葉に倣ったら、間違いなくアートな映画。

31 チャーリーとチョコレート工場

チョコの用意必須な映画『チャーリーとチョコレート工場』。

カメレオン俳優ジョニー・デップが演じるウィリー・ウォンカ。異才を持つ子供がそのまま世に出ちゃったような、アンバランスなキャラクターが大好き。

32 イエスマン

ウィリー・ウォンカ役の候補には、ジム・キャリーも挙がっていたらしい。ジム・キャリーとズーイー・デシャネルのラブコメディ『イエスマン』。

この映画のズーイーと言い、ハリポタのルーナと言い、不思議ちゃんキャラには妖精みたいな美少女がキャスティングされるの何故なんだろう。

33 ゴッホ 最後の手紙

キャンバスに油絵で描かれたアニメーション映画。125人の画家が4年かけて制作した。

日本語版のジャケットに書かれた「愛か、狂気か。」は、視聴者が製作陣に向けた言葉に思える。画家たちの、ゴッホへの愛と狂気を感じる映画。

映画自体はもちろん面白いんだけど、観終わった後に「本っ当に全部油絵だった……」と呆然としちゃう。

34 インターンシップ

『テッド』のスタッフが作成したコメディ。高級腕時計の営業マンだった2人のおじさんがGoogleのインターンシップに参加する話。

おじさんコンビのうちの1人は、オーウェン・ウィルソン。『ミッドナイト・イン・パリ』では、ちょっとズレた「失われた世代」大好き男を演じていて見事にハマってた。

愛嬌のあるおしゃべり男の役がピッタリで、『インターンシップ』でもその通り。

35 星の王子ニューヨークへ行く

さらにど真ん中のアメリカンコメディ。エディ・マーフィの『星の王子ニューヨークへ行く』。

子供のころ、地上波で放送されるたびにめちゃくちゃ楽しみにしてた。エディ・マーフィのくしゃっとした目尻と真っ白な歯を見ると「これぞアメリカンコメディ!」って感じがする。

36 星の王子様ニューヨークへ行く 2

『星の王子様ニューヨークへ行く』が1988年で、2が2021年。なんと33年ぶりの続編。

アキーム王子とセミも、クイーンズの理髪店のおじさんたちも変わらなくてタイムスリップしたみたい。アキーム王子の3人の娘たち、すごくしっかりしていてママ似だ。

37 バーレスク

セクシーな衣装のパフォーマーがゴージャスなダンスを披露するバーレスク。クリスティーナ・アギレラがオープニングからかます『Something's Got a Hold on Me』がめちゃくちゃかっこいい。

田舎娘が夜の街で"化ける"ストーリーの展開は『SAYURI』(賛否両論だけど私は好き)を彷彿させてゾクゾクする。

38 マネーボール

4つ前に見た『インターンシップ』で、少年野球に口出ししたオーウェン・ウィルソンが小学生に「マネーボール観てないのかよ!」と怒られるシーンがある。

欧米の映画見てるとこういうことあるよね。彼らの中で名作どころの映画は基礎教養みたいになってて、知らないと「〇〇を観てない!?」って信じられないモノを見るような目。『マネーボール』は必修みたい。(あと『華麗なるギャツビー』と『シャイニング』)

39 コーチカーター

『マネーボール』は、高校時代の部活で活躍してプロになった主人公(ブラッド・ピット)が、鳴かず飛ばずのまま40代になってしまったところから話が始まる。スポーツで強くなることと、豊かに生きていくことが噛み合わない。

『コーチ・カーター』は、将来に希望を持てないヤンキーたちが集まるリッチモンド高校に、信念ある熱血コーチ、カーター先生が赴任するところから物語が始まる。こちらはスポーツを通じて生徒たちの人生に希望を持たせる話。

『マネーボール』も『コーチ・カーター』もどっちも実話。

40 いまを生きる

大学時代、授業で聞いたレビューを超えるものがないのでそれを書きます。

「ロビン・ウィリアムズの『いまを生きる』を見たあと、ずっと好きだった女の子に告白しようと思って、階段を降りて、親の寝室の横にある電話の受話器を持ち上げたんです」

後半に続く

41本目から80本目までを、少しずつ書きためています。映画のことで頭がいっぱいで幸せだ。

おすすめの映画があったら、ぜひ教えてください。

↓後半公開しました。(2023/3/25 追記)


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