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インク沼に片足を突っ込んだ

ストックホルムの中心街 スヴェア通り

月に一度のストックホルムへの出張。というわけで、今週は月〜木曜日まで首都に滞在しておりました。どの季節に行っても景色が素敵なストックホルム。そんな場所にいるのだから、仕事が終わったあとに観光客気分で色々なところへ足を運べばいいものの、わたしはいつも買い物へと走ります。思い切り生活感出しまくりの滞在です。

というのも、日本食だって手に入りやすい。それに加えて無印もユニクロもホテルから徒歩範囲にあるのです。最高です。そして極めつけは、オフィスから歩いて5分にあるLAMYのフラッグシップ店。これは運命でしょうか。

ということで、今回は、いや、今回も? お店へ行きまして、インクを購入しました。なんと初インクです! わたしは万年筆のLAMY Safariを愛してやまないのですが、カートリッジではペンの使いすぎですぐになくなり→限界があることに気づき、今回の出張前から、コンバーター=インキ吸入器とインクを買おうと決めていたのです。購入したのは定番ブルーとCrystal Ruby色。

Safariを愛してやまないとか言いつつ、わたしの万年筆歴はまだ1年にも満たず、超がたくさんつくほどの初心者。そう、コンバーターも使ったことがなかったのです …

光っています

なので、恐る恐る吸入器を使い … 出張から帰宅後の昨日の夜、試しに書いてみました。以前に入っていたカートリッジを取り、ペンを水で洗い … 試し書き。

でも … むむむ? 赤ではない。ルビー色ではない。どう見ても茶色がかかったセピア色。お店で「きゃー♥」となった色ではない。落ち込む。やはりわたしには万年筆を使いこなすのは無理なのか、とこれまた落ち込む。

でもこれ、どうやら前のインク(薄い青)がまだ残っていたようなんですね。きちんと洗ったつもりでしたが、甘かった。そこで昨日の夜は気分が👇でしたが「まぁ、でもセピアといえば夏目っち(←夏目漱石)が好きな色だったし、セピアって味もあるじゃん〜だからいいかな、これも」なんて気を落ち着かせながら書いていましたが。今朝見ても … やっぱり無理。赤が欲しい、どうしても。

ので今日は朝から万年筆のお手入れ。なーんて高級万年筆を扱っているような雰囲気を醸し出していますが、LAMYのサファリシリーズは日本でも2000円台で購入可能。デザイン … バウハウスラヴ♥ … が好き、そしてグリップ部分が持ちやすくてたまらない! ので、わたしは高級万年筆よりこちらのほうが心弾むのです。

水に浸すこと5分ほど

水に浸しちゃったりなんかして、ペンを「お手入れ」している感たっぷりです。ああ、こうやって愛情が増すのね、ペンに、なんて思いながらの作業でした。本当に愛おしいんです。

そして書いてみると!

うぉおおおお。赤!赤!赤!です。赤が出てきました!

左の二つは昨日の夜書いたもの。実はこちらの二つも写真では分かりづらいのですが、微妙に違う色なんです。

でも右は明らかにルビー! ってな色に近づいていますよね。そして同じインクなのにこんなにも色が違うってすごい! 化学のちからだ! なんて感動もしたりなんかして、苦笑。

ただね、まだ薄いんです。徐々に濃くなっていくはずなのですが、実はこの白サファリ、ニブ(筆先)の調子が悪くて、ガリガリするんですよ、書くたびに。そこが何かおかしいのかもしれません。

ということで、ニブだけをネットで注文しました。部品だけを注文したり交換できるのも万年筆のいいところ。

届いたらすぐに交換予定です。そしたらどんな色が出てくるのか? これまた楽しみなのです。

昨日は、日本のアマゾンで色雫シリーズが海外にも配送可能というのを知って、あぁ、こうやってインク沼とやらに浸かっていくのね、と実感しながら幸せな時間を過ごしていました。

そう、幸せなのですよね … そしてそんな幸せな時間は明日まで続きます。明日は手帳仲間と久しぶりのオフ会! たくさん写真を撮ってきます〜。





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