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最愛の人

ある日の出来事。

それは突然の出来事だった。

仕事を終えスマホを見ると、記念日を迎えたばかりの恋人から長文のLINE。。

別れたいとの内容だった。いつも何かしてもらってばかりでこのまま付き合ってても何も返せないと。

自分からしたらそんなこと全くないし、いつも元気もらってたし、生きがいだった。恋人のためなら!と頑張れたこともたくさんあった。
今まで知らなかった世界を知ることができた。そんな私にとって何よりも大切な人とお別れすることを受け止められなかった。何が起こってるか分からなかった。

数日後、電話で別れたくないと言う私の想いを伝えた。けど相手には届かなかった。今までのことは感謝してる。全部自分のせいだと主張してた。もちろんそんなことはないと伝えた。それと同時に、相手には新しい人が既にいるような感じだった。  

電話の数日後、体調を崩した。おそらく心が病んでしまったこの件が原因だ。

元恋人は私のことが大好きで付き合ったのではなく、でも少しずつ好きになってくれてるのかなと思ってたし、そう伝えてくれてた。
最初から私は好き!とかいつも愛の言葉を伝えてた。それがいつのまにか重荷になってたのかもしれない。でも、好きだよって伝えてきた過去に微塵たりとも悔いも後悔もない。

それが本当の気持ちだから。

それから数週間後にふと見たSNSで推測は確信に変わった。感謝の気持ちはあると言っていたあの言葉はなんだったのか?
相手にとって私との日々はそんなものなのか?
とても切なくなった。

もうわけがわからなくなった。そして少し嫌いにもなった。でも、心の中ではまだどこかで想い続ける自分もいる。そんな自分がとても嫌いにもなった。それと同時に前だけを向いて来たこの日々が突然終わりを告げ、簡単に口に出すべきじゃないけど、生きること、人生に対して少し疲れてしまう自分もいた。
一歩踏み間違えれば選択を間違えてたかもしれない。そこまで追い詰められていた。

楽しかった想い出が多すぎるからその分辛くなる。デートも遅刻しがちだったが、それでもごめん!って言いながら笑顔で駆け寄って来て、自分から手を差し出して、はじまるデートはもう2度と訪れない。最近は遅刻しないやろ!って誇らしく言ってた日が懐かしい。

いつも隣で笑顔でいてくれた。カメラを向けたら最初は恥ずかしくて顔を隠してた。けど、最近はむしろ、ピースしたり撮って!って言うのを全力で伝えてきててそれも嬉しかった。全てが懐かしい。
スマホのアルバムにはまだ消せずにいる笑顔の写真であふれてる。

私にとって初めての恋人だった。 
恋人と過ごす誕生日。クリスマス。旅行。デート。
一緒にいていつも楽しかった。
小さなことでも大切な想い出がたくさんある。
2人で行った場所。2人で体験したこと。 
2人で話したこと。2人だけの想い出。
2人で交わした未来の約束。
思い出す度に涙が溢れてくる。
人生にもしはないけど、もしもあの時、もう2度と会えなくなる最後の日だと分かってたら、もっとよしよしって頭撫でたり、ギュッて抱きしめたり、キスしたかった。
そして何よりこれまで過ごしてきた日々に対する感謝を直接伝えたかった。

一途でそれしか見えなくなって、大好きな恋人を幸せにするという生きがいを失った私はこれから何を目標に生きていけば良いのか正直分からない。
数ヶ月が経った今もまだ整理ができずにいる。
一生一緒にいたい人だったから。

お互いの年齢もあり、あと1年半付き合えればプロポーズしようと思ってた。はやく月日が経過しないかなとばかり思ってた。

未来ばかり見て今と向き合ってこなかったツケが回ってきたんだと思う。掛け違えたボタンを掛け違えたところまで戻ってゆっくりでも一つずつ確実にはめていくべきだった。

もしこれを元恋人がみたとしたら、いや他の方がみても重い。と思うかもしれない。
でも、それだけその人のことが好きだったし、幸せにしたいし、幸せにするって思ってた。 
私はそう思える人と出逢えて幸せ者だった。
私はあなたを好きになれたこと、共に過ごした日々を誇りに思う。

何にもなかった私に青春を与えてくれて本当にありがとう。

前を向かなきゃいけないのは分かってる。
でも、人生の道標、光を失って私の目の前は真っ暗です。
そして、簡単にいうべきじゃないけど、、
 

私はまだあなたのことが大好きです。
今の気持ちを表す言葉があるとするならば、

EXILEさんの運命の人。
運命の人≒最愛の人。

いつかこの投稿を笑ってみられる日が来ますように。
5年後、10年後、人生の最期を迎える日にそんなこともあったなと思える日が来ることを願って。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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