自己肯定感が低い人は資格職に就くべき

誰しも仕事が上手くいかずに悩むことがあるが、発達障害を持っていると悩む場面が多い傾向にある。

特性の関係上、コミュニケーションや事務処理の面でミスを起こしがちである。
レベルの低いミスが多く、
他の皆がしないようなミスを自分だけがしてしまうことが多い。

ミスしても気にしない人もいるだろうが、
自己肯定感が低い人は、自分だけが出来ない、
自分だけがダメだと、
言わば、自分を悪い意味でのマイノリティーだと捉えてしまいがちだ。
そのせいで、メンタル不調を引き起こしたり、仕事が長続きしなかったり、支障をきたしてしまう。

では、どうすればネガティブにならずに仕事に取り組めるか

ミス自体は誰でも起こすので、
ミスを起こさないという対策は難しい。
むしろ、ミスした自分を責めずに済む状況をつくり出すことが大切だと思う。

具体的には、
誰でも出来る(就ける)仕事に従事しないこと。

誰でも出来る仕事でミスを起こすから、
ミスせずこなせる周りの人(自分以外の人)と比較して
自分は仕事の出来ない最底辺の人間だと、強い劣等感を感じるのである。

では、誰でも出来ない仕事とは、どういう仕事か?
仕事に就くのに資格が必要な仕事である。
医者とか弁護士のイメージが強いが、
そこまで難しい資格でなくても良い。
文系なら行政書士、理系なら理学療法士とか。

資格が必要な仕事なら、
そこで仕事が上手く出来なくても、
働く人全体の中で自分が最底辺に陥ることはないからだ。
資格を持っていることが、心の拠り所となるのである。

学校の勉強でも同じことが言えるが、偏差値65の進学校で勉強ができない方でも、
同学年全体では勉強ができない方ではない。
これと同じ理屈である。
要は、自分が最底辺という状況でなければ良いのだ。

では、資格職ではなくて、大企業の採用試験を乗り越えたことは心の拠り所とならないのか?

正直、ならない。
私の実体験を語るが、
就職した当初は、大企業の選考に受かったから、社内で仕事できなくても気にしないだろうと思っていた。
ところが、大企業の総合職といえども、若いうちは誰でも出来るような仕事を任される。
現に、私も支店で採用された総合職ではない社員と同じ内容の仕事に従事していた。
大して専門性の無い仕事である。
そのうち、「こんな仕事、誰でも出来んねん。出来ん方がおかしい。」と思うようになった。

そう、大企業で働いている事実は、仕事において自己肯定感を上げる役割を一切果たさない。
誰でも出来る仕事を任されて、失敗をすることで自分が最底辺となるリスクをはらんでいるのだ。

これから就職活動に励む方(特に文系の方)で、
発達障害を抱えている、疑いがある、アルバイトで良くミスする、失敗で自己肯定感が下がりがち、
是非とも資格職を目指す方が良いと考えている。

仕事に活かせる資格となると、勉強が大変ではあるが、その分仕事で自己肯定感を奪われる場面は少なくなる。

私も30歳を超えて、資格職に就くことの大切さを実感して、現在資格学習に励んでいる。

何かを始めるのに遅すぎることは無い。
思い立ったが吉日。

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