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希死念慮って?

今朝、階段を踏み外して後ろに倒れそうになったとき、「あ、このまま踏ん張らないで頭から落ちて死んでいいか」って一瞬思ってしまった。特に何があったわけでもなく常時こんな希死念慮が付きまとってくる人生、まあまあしんどい。

物心がついた頃から希死念慮があったように思う。いつかは分からないけど小学校高学年の頃には「死にたい」って感情があった気がする。1番のピークは浪人期かな。あの時は本気で、浪人が終わったら合格しててもしてなくても首吊って死のうって思ってた。なぜ試験前に死のうと思わなかったかというと、浪人=ただただ辛いっていうイメージを裏付けることになるのが嫌だったから。だってそんなイメージを世間から持たれるなんて必死で努力してる友達に失礼すぎるし、浪人時代は本当に楽しかったから。毎日新しいことを学んでユニークな先生方から刺激を受け自分の成長のためだけに時間を使えるなんて、あんな知的好奇心に溢れた日々はもう来ないんじゃないかと思う。ただ、それと希死念慮は別だった。結果がどうであれ、楽しかった日々を最後に人生を終わらせるのが1番良いんじゃないかと本気で思っていた。

浪人の結果は合格だった。それで満足して自殺しようと思ったか?思うわけない。やっぱりとても嬉しかったし、これからの人生が希望に満ち溢れているように感じてしまった。自分でこれを認めたくなくて、「合格した直後に自殺したら、私の枠の分合格できなかった人に申し訳ないから」とかいう理由で自分を納得させていた。

最近気づいた。生きてるうちに何も成し遂げられなかった人間が自殺だけ都合よく成し遂げられるわけないことに。これに気づいてから、やっぱり自分は何者でもないんだな、何も成し遂げられない人生なんだな、って感じでなんとなく生きている。奇妙だが、この考えのおかげで希死念慮はあれど自殺衝動はなくなった。今のところ自分の人生は30年で終わるつもりだけど、30歳になっても自殺する勇気なんて、根性なんてないんだろう。結局これからの人生ずっとそんな感じなんだろう。

こういう生き方もあるんだよ、というお話。

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