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使用済み魔法瓶回収の話/売るだけでなく、最後まで責任をとる企業の姿勢

「作った人が、最後まで面倒を見る」。

先日、「古くなって不要になった雛人形を、人形製作会社の方で回収してくれればいいのに」というような内容のnoteを書いたのですが、

ステンレス製ボトルを作っているタイガーが、まさしくステンレス製ボトル(他社製品も含む)を回収し再資源化を試みるというニュースを見て感動しました。

プラスチック製品を使わないようにするため、マイボトルを持ち歩く人も増えてきた昨今。
次に出てくるのは、「古くなったり壊れてしまったステンレスボトルをただ廃棄するのではなく、どうやって循環させるか」という問題。
普通に考えると「不燃ごみとして捨てるしかない」ところなのですが、自治体によっては金属ゴミだったりするらしい。しかもこのステンレス製のボトル、お値段も結構しますよね? 中身はしっかりしているし、資源として循環させてくれるといいのに…と思っていたところに偶然みつけた「回収」の文字。

ステンレス製の水筒を捨てるときに、何ゴミとして出せばよいのか迷ったことはありませんか。金属ゴミではなく、不燃ゴミとして出すという自治体が多く、SNSでは疑問の声もあがっています。鋼材価格の高騰でステンレス鋼も価格の上昇が続いています。ステンレスが多く使われている水筒だからこそ、もっと効率的に資源にできないのでしょうか。

今まで「売りっぱなし」「修理するより新品を買った方が安上がり」なシステムをしてきた各社が、こんなふうに「作った人が最後まで責任をとる」という方向に舵を切りはじめました。

そういえば数年前に「これからは『終わらせるためのビジネス』が増えるのでは」という記事も書いていたのですが、メーカー各社が自社製品を回収するというのも、まさしく「終わらせるビジネス」なのかもしれないなーと思ったし、事実今後はこういうビジネスが増えていくのだろうと思ったりしました。
店頭や商品に「使用済み商品を回収します」と書いてくれると、消費者側も「じゃぁ次もこの店(このメーカー)で買おうかな」と思える。安心して最後まで任せられる、という意識が生まれます。
終わらせるビジネス、重要だな…!


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