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ドイツで手術した話③〜手術前編〜

①診察から紹介状編はこちら
②検査編はこちら

ノリが健康診断

金曜日に手術当日(月曜日)の集合時間の連絡が。

早朝6:15 ( ;∀;)マジカー

日本では手術前日から入院して、下剤でお腹の中を空っぽにしたり、おへそのゴマ取ったり、絶食も管理され万全の準備をして手術に臨むようなのですが、ドイツは起床の6時間前までに晩ごはん済ませておけばOK。ノリが健康診断…!(もはや朝早すぎて前泊したいレベル…)

なので、手術前の土曜日も、地域の日本人お茶会に参加し、日曜日ははずばん(夫)家族が私の誕生日をお祝いしてくれました。

はずばん(夫)含め、義母、義弟、義祖母、全員が全身麻酔経験者!!!

「全然大丈夫、余裕だから。ハイになる感じ?結構好きよ私」

と、義母。つえぇ。

でも、いい意味で心配されてなくて、心強かった。
ドイツ人の医療への信頼度が垣間見えた瞬間でした。
私を不安にさせないため、もあったと思うけど(^^)


前夜はパッキング大会

入院予定は2〜3日と言われており、経過が悪かった場合でもMAX5日とのこと。日本では手術前日含め4泊5日〜5泊6日が主流のようなので、ドイツの方が早く退院できそう。

とはいえ、絶妙な日数…
洗濯物を持って帰ってもらうほどの日数でも無いし、でも基本何も無いと考えて準備せねばだし、入院知識が無さすぎてむずい!

詳しくは<⑦持ち物編>にて色々紹介しますが、経験者の友人からのアドバイス含め、色んな方のブログや、Webに上がってる日本の病院の持ち物リスト等に助けられて、色々買い足してちまちま準備を進めてました。
パッキングあたりから、気分は海外旅行になり楽しくなってきます。

基本、荷物は多くなるタイプのワタクシ…

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で き た !!!


翌朝の5時起きに備えて、21時就寝を目指した結果22時就寝に。

ドキドキ・・・

眠れるかな・・・

こんな時は・・・

屍のポーズをして4-7-8呼吸法!!!

★屍のポーズ
https://otakei.otakuma.net/archives/2019032505.html
★4-7-8呼吸法
https://www.raycop.co.jp/life/care/2027/

ホットヨガに通っていた頃、屍のポーズ(シャヴァーサナ)が最後にくるのですが、だいたい寝落ちしておりました。

そして、昔同僚ちゃんに教えてもらった4-7-8呼吸法。
日にもよりますが、うまくこれでリラックスできればすとーんと寝られます。

幸い、両方いい感じに効いてくれて、するっと眠れたのでした。
眠れない夜に、お試しあれ☆


いざ、出陣!

5時ですよ!起きますよ!!

今日は私もはずばん(夫)も長丁場。
手術後は無論シャワーできないから朝に入るべく、

①私がシャワー、はずばん(夫)が朝食
②はずばん(夫)がシャワー、私が身支度(絶食!)


と、前夜から打ち合わせしたスケジュールでテキパキ動きます!

市立病院の周りは常に駐車スペースの激戦区。
早朝とはいえ油断はできないので余裕を持って5:40に出発!
病院までは車で15分ほど。暗い!!とにかく暗い!!夜!!!

BGMは、嵐さん。
不安だったこの頃ずーっと聞いてたのがこの曲、Daylight。

♬消えそうな勇気を 今持ってる君へ 届けこの想いよ♬

相葉ちゃん、私頑張るよぉーーーーーー!!!!!( ;∀;)


道も空いてたので爆速で着きました。まさかの病院横のベスポジをゲット!!幸先良し(^-^)v


受付、そして待つ!

最初の診察や検査の時とは違う、病棟に向かいます。
まだ暗い病院を歩くのってなんか不思議。それにしても…どこや受付!!!

ナースステーションぽいところに看護師さんがいたので「今日手術の者ですが…」と言うと、表を見て「リカさんね、待合室で待ってて」と。

待合室には先客がお一人。この人は6時集合だったのかなー、と思いつつ、彼女の荷物が少なすぎる!!!私、完全に旅行状態なんですけど…汗
きっと、朝早いし後からご家族が持ってくるのよねと勝手に推察。

想定してましたが、結構待ちました。(もうちょっと寝れたよねレベルで)


さっきの看護師さんが呼びに来てくれて、そのまま彼女が問診。
アメリカのドラマ「glee」のスー先生みたいな感じの看護師さんで、英語はゼロ。時間帯的に夜勤明けっぽいけどチャキチャキと私の体温を測り、血圧を測り、取り違え防止用の名前リストバンドを腕に装着。

「これから病室に案内するから」と、

・手術着
 (ドラマでよく見る柄付き割烹着みたいなやつ!)
・使い捨てパンツ
 (あみあみのよく伸びる素材)
・ナプキン
 (昭和から進化してなさそうな分厚さ)
・バスローブ
 (手術着だけだと寒いから羽織る用だって)
・私の名前シールが貼られた紙袋
 (手術室で脱いだバスローブと履物入れる用)

を持って一緒に病室へ。


ドイツの病室は広くてキレイ

病室は3人部屋。
ドイツの病室は天井が高くて、広くて、

カーテンが無い。

大きなベッド(角度がリモコンで変えられるパラマウントベッド的なやつ)が広い間隔で横並びに3台。

ベッドの向かいに大きなクローゼットと、ダイニングテーブル&椅子。
そして壁には十字架。

洗面所&トイレは広め。
バリアフリーで、角に試着室のようにカーテンを閉められる空間があって、そこがシャワー。3色に色分けされたタオル掛けと小さな棚があって、洗面用具は各自そこへ。ここは引き戸になってて、鍵は無し。絶妙な忖度が問われます。

「窓側とドア側、どっちがいい?」

選べる!窓側ゲット!!

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(ベッドからの眺めはこんな感じ。窓は天井まであってでかい)


真ん中のベッドにはおばあちゃん。歩行器があり恐らく足を負傷。

病室の外、クローゼットに私のネームカードを差し込んでくれ、病室をテキパキ案内してくれるスー先生。
ちなみに病室の外に名前を出して良いかは問診時に確認されます。ドイツはめっちゃプライバシーコンシャスカントリー!(日本もそうなのかな?)

「じゃあ、時間になったらまた来るから、その時に着替えるで大丈夫。荷物下ろして待ってて」


クローゼットは大きくて、私のスーツケースがキレイに収まった!!(ホッ)

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パッキングは嫌いだけど得意なので、見事な小分けスキルを発揮しまして、ロッカーもキレイに整理できて満足。


ベッドサイドにはテーブル付きのサイドキャビネットが。

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時間があったのもあり、漫画とかティッシュとかハンドクリームとか、とにかく持ってきたものをどんどん出して行きました。
(持ってった漫画は聖おにいさんですが、腹回りの手術にギャグ漫画はオススメしません…苦笑)

日本では手術前日から入院なので問題ないですが、健康診断ノリのドイツではこの時間、つまり、まだ普通に動き回れる間にがしがし荷ほどきしておくべし!!!

クローゼット(鍵付き)に入れるのは着替えと貴重品だけにして、洗面用具は洗面所に。よく使う細かい小物はキャビネの引き出しに。術後にロッカーまで何かを取りに行く気力は無く、この時荷物を必要以上にキャビネに出しておいた自分に感謝することになるのでした。


そうこうしてる間に、時間は9時前に。もうすぐ病院来てから3時間。


「はーい、行くわよー!着替えて〜!」

スー先生来たる。

洗面所で手術着に着替えて、持ってきた無印のサンダルに履き替え。

そしてまず、血栓防止の着圧ソックスを履かせてくれます。
日本の方のブログで、このソックスがめっちゃきつくて太ももまであって履くのが超大変!!というのを見かけたのですが、スー先生、ワイヤーの筒のようなものにソックスをするすると被せ、私の脚を筒に入れて一気に押し上げ、ぎゅぎゅんと履かせてくれたのであります!!(だめだ!文章じゃ伝わらない!!)

ワイヤーの筒、秘密兵器か!!!

これを見てた同部屋のおばあちゃんが「んまー!私もそれ欲しいわ!!」と言ったほど。

「ちょっと長いけど、まあいいわよね」

本来太ももまでなのでしょうが、158cmアジア人体型の私には脚の付け根まで届く長さ…ぴえん。完全に白タイツ。

そして、バスローブを羽織ったところで、別の若い看護師さんがお迎えに。

さあ、ここから歩いて手術室に向かいます…!!!


<④いざ手術編に続く>




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