見出し画像

ドイツで手術した話① 〜診察から紹介状編〜

突然ですが、ドイツで卵巣嚢腫の手術&入院してきました!
病院とは無縁の人生だったので、もうビビりまくり。手術前に色んな方のブログを読んですごく参考にさせていただいたので、私もドイツで同じ経験をする方や同じ手術を控えた方の参考になればとブログに残したいと思います。


卵巣嚢腫とは長いお付き合い

もともと、日本にいた頃から婦人科には定期的に通っており、卵巣嚢腫は「経過観察」となっていました。渡独前6月時点での卵巣嚢腫サイズは5cm、先生は

「お医者さんによってはこのサイズで手術する人もいるけど、経過観察かな。ドイツで婦人科行く時に説明できるように、症状を書いておくね」

と、エコー写真と症状のメモをもらい、いざ9月末に渡独。
滞在許可の申請や、リモートワークのスタートでバタバタして、しばらくは婦人科のことも忘れておりました。

★卵巣嚢腫とは(要は良性の腫瘍)
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=12


ドイツのクリニック、まじ見つからない問題

そんなこんなで12月。大体半年に一度は見てもらわなきゃと、婦人科に行きたい旨をはずばん(夫)に告げ、いざ病院探しスタート!

ちなみに、ドイツは国民健康保険であれば医療費は全て無料の国。
(私は諸々ありプライベート保険です)
無料の裏には色々不便が伴います!!!

日本だと、超人気のクリニックでも無い限り、近所の内科や婦人科は飛び込みでも最悪待てば診てくれる、もしくは初診の予約をさくっと取れるもの。

ドイツ、そのクリニックが新規患者受け入れてなければ予約すら取れぬのです…!!

もちろん近所の婦人科知識など無いはずばん(夫)。お医者さんのクチコミサイトで評価が高い婦人科から電話をかけるも、ことごとく新規受入無しの門前払い。もはや、スプレッドシートに候補をまとめ始め、掛けては消して、掛けては消して、、、やっと見つけたとこが、車で30分!!

しかも、予約取れたのが1月10日。ぴえん。


いざ、年明けに婦人科へ

やってきました、初めてのドイツでのお医者さん。
待ち受けるはドイツ語ずらりの問診票。

はずばん(夫)にも一緒に来てもらったけど、正直日本語でも難解な医学用語に臓器名、ありがとうCASIO!ありがとうEx-Wordドイツ語モデル!

(ドイツ駐在の方のインスタで「みんなGoogle翻訳使ってるから電子辞書なんていらないよ☆」という投稿を目にしましたが、病院て割と電波悪いのでスマホには頼らないのが賢明です。その国にある程度長く住むなら、辞書を買うのはもはや礼儀かと。)


それはさておき、いざ先生とご対面!
予約時には英語も堪能ということだったのだけど、「英語かぁ、もう忘れちゃったなぁ〜」と、残念な結果に(涙)。
はずばん(夫)に大いに手伝ってもらいつつ、日本で貰ったエコー写真と症状を伝え、「ま、見てみないとね」てことでいざ内診!

日本の婦人科といえば、着替えも別室や仕切りがちゃんとしてて、みんな嫌いなお股パッカーン椅子もカーテンで腰から上は隠されたり、まさに配慮の塊だと思うのですが、そんなものはございませぬ。

広い部屋にパッカーン椅子と、診察用のベッドと、モニター。

カーテンなどどこにもなく、「じゃ、そこで下着脱いでここに横になって」と言われた先に気持ち程度のつい立てが。いや、これ、着替えてるとこも先生から丸見えだから、もはやつい立ての意味、、、とか考えつつ郷に入ればマインドで着替え。(この事態を想定してロングスカートだぜ!)

ベッドに横になるのだけど、、、

はずばん(夫)が待機するのが、足側 (T ^ T)ぴえん。

(英語が堪能な先生なら出てもらうところだったけど、ここは居てもらわないと困るゆえ致し方なし。。。)

そして超音波検査入りまーす。

なんと、嚢腫が育ってて7cmに。

「結構大きいから、手術したほうがいいね。」


マ ジ か (>人<;)


この時はちょっと定期検診、くらいの気持ちでいたので、手術という言葉にもう戸惑いまくり。クリニックではできないので、市立病院で予約取ってね、と紹介状を渡され、呆然としたのでした。


この時の先生が英語ほぼダメだった事もあり、言葉がわからない中で手術する不安から、日本帰ってやろうかな、とか悶々としつつ、まあでも一度市立病院の先生の感じを見て決めても遅くはなかろう、と、まずは市立病院の予約を取ることに決定。

電話をしてもらったら、「紹介状あるならもう手術の検査入れられるけど?」と、今度は展開早すぎ。「いや、診察からでお願いします」と言うと「あら、いいの?来る回数が1回増えるけど」と。

そっか、日本の病院と違って儲けようとしてないってことなのかな。
日本で手術する気持ちも五分五分だったし、市立病院の雰囲気や先生も知りたいし、まずは診察で予約を取ってもらいました。

予約、1ヶ月後の2月12日。ぴえん。


2月、市立病院へ

1ヶ月も先かい!と思っていたけど、卵巣嚢腫について色々調べたりしてるうちにその日はやってきたのでした。

市の中心部からほど近い、大きな病院。

クリニックの先生からも「いい先生だから大丈夫」と言われていた、婦人科主任の先生の診察。

「両親が昔東京に住んでて、僕のオフィスは日本のお土産だらけなんだよ〜」と明るく話す先生、英語がご堪能(号泣)。内診も、はずはんは診察室の外待機で、症状も丁寧に説明してくれました。

そしてまさかの、1ヶ月の間に嚢腫はさらに育って8cmに。

手術をしないと、私が不用意にスピンをした際に捻転を起こし、最悪の場合は子宮摘出になることもあると。(アイススケートとダンスを禁止される。しないけど!)


ある意味市立病院からセカンドオピニオンも貰ったわけで、手術は避けられないことは自明。家に帰ってLINE電話で母親とも相談。ひと月前に手術を勧められた時は、「日本帰ってきてもいいのよ、安心できるところでしなさい」と言っていた母。

しかーし・・・
ひと月の間に日本ではコロナウィルスがかなり深刻な事態に。。。
(その後一気に立場が逆転するのですが、2月時点ではドイツの感染者はまだ少数でした)

母「ドイツは医療の国だし、ママも言葉わかんない中日本で手術したから!ドイツに身体を預けなさい!大丈夫よ!」

母は台湾から日本に嫁いできて私を妊娠した際、同じく卵巣の手術をしてるのです。経験者の言葉は重みが違う。

幸い、市立病院の印象はとても良かったし、先生も英語できて信頼できそうだし(この主任に会うのはこの時だけになるのですが)、腹をくくるしかない。


私、ドイツで手術するわ!!!(`・ω・´)


もはや私の予約係となったはずばん(夫)。翌朝、市立病院に電話。
診察の予約で1ヶ月待ちだったから、いつになるのかなぁと思っていたら、

「予約取れたよ!検査日が2月27日で、手術は3月2日だって!」

え!2週間後!意外に早い!!


<②検査編へつづく>

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?