見出し画像

「デフレ脱却」と「物価高対策」=矛盾した目的の併存を読み解く

 政府が「デフレ完全脱却のための総合経済対策」を決定しました。その内容一つは「物価高から国民生活を守る」ことです。日銀は現在、デフレ脱却(物価の安定的な上昇)に向けて大規模緩和を継続中です。これに対し、政府が物価高を憂慮するのは矛盾しています。なぜ、金融政策も含めた日本の物価対策が矛盾しているように見えるのかを読み解いてみます。

ここから先は

1,726字
この記事のみ ¥ 250

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?