もしかして「流動性の罠」!?=1993年頃から不穏な噂も流れ始めたが…
「本店で『流動性の罠』論が浮上している」。日銀ロンドン事務所の知り合いからそんな話を聞いたのは1993年頃でした。「『ジュリアナ東京』の1992年」を通過しても景気は低迷しました。金融市場では、邦銀の経営不安をめぐる不穏な噂も出始めます。しかし、長期低迷は予見されず、不良債権問題は視野にありません。未来はまだ明るく見えたのでした。
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