米中冷戦より、人々の将来への恐怖心が怖い

米中貿易戦争、あるいは米中冷戦それ自体の世界経済や日本経済への影響は、それほど大きく無いはずです。
それより怖いのは、「米中貿易戦争等によって何が起きるかわからないから、設備投資は当分の間手控えて、様子を見よう」と皆が考えることで、世界中の設備投資が激減し、世界経済が不況に陥ってしまうことです。
「景気は気から」ですから、気分は重要です。要注目ですね。

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「予想外の高成長」、どの程度か?

8月14日の日経朝刊に、先週金曜日に公表された2019年4~6月期の実質GDP成長率の1次速報に関する記事が掲載されてました。記事には以下のくだりがありました。どの程度、異例なんでしょうか?

1次速報の段階とはいえ、2期連続で事前の市場予測の範囲さえ超える結果が出るのは異例だ。

 記事では、QUICKによる事前予測の集計結果と速報値を比較しています。過去にさかのぼって確認できないので、代わりに

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4~6月期の高成長をどう読むか

本日(8月9日)、2019年4~6月期の国内総生産(GDP)1次速報が公表され、実質ベースの年率で1.8%と民間予測を上回る成長率となりました。日経夕刊では、「消費堅調で想定外の伸び」と報じています。

趨勢がわかりやすい前年同期比成長率でみても、2019年1~3月期の1.0%増から4~6月期は1.2%増と伸びが拡大しています。しかも、2019年1~3月期は、輸入の急減に伴う純輸出の押し上げ0.3

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悪い景気指標と良いGDPの乖離~GDPは一時的要因でかさ上げ~

今年4-6月期のGDPは、10連休の効果で、個人消費が増えたため、3期連続のプラス成長となりました。

「個人消費」は10連休の効果でレジャーの支出が増えた以外にも、自動車や家電の購入が増加しました。

また、企業の「設備投資」も建設業や製造業の分野で投資が活発に行われたためプラスとなりました。

ただ、これらはいずれも一時的効果であることには注意が必要です。

家電や自動車購入の増加は、消費増税

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米中貿易戦争より、人々の恐怖心が景気に悪い

米中貿易戦争自体の日本経済への影響は、人々が考えているより小さいでしょう。
しかし、人々が「米中貿易戦争で酷い事が起きそうだから、設備投資はやめておこう」などと考えると、本当に景気が悪化する可能性があります。
そちらの方が、よほど心配です。

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- 初めてnoteへ投稿、自己紹介の前に少しだけお話します... -

※ 心苦しくなる内容なので気持ちの敏感な方は読むのは控えるのをおすすめします.

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初めまして.
中野目 崇真 (なかのめ そうま)といいます.

現在,喉風邪にかかり声が出なくなってしまい熱も出てしまってます...

夏も中盤にさしかかり,今年もあと3分の1になりましたが,本年は19年間の中で最も不運です...

過ごす時間全てに不運がいつもいる訳ではないですが,他者へと迷惑をかけてし

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政策データウオッチ第13弾

お手伝いしている東京財団政策研究所のプロジェクト「政策データ ウオッチ」の第13弾が公表されました。今回は大塚芳宏・東北学院大学経済学部准教授の論考です。景気判断における大規模データ利用の利点、欠点などについて論じています。是非、ご高覧くださいませ。

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キャリアについて悩まなくなる方法

30代は色々悩みがちな時期

 誰しも、仕事が嫌になるときがあります。

 アシスタント的な仕事が中心だった20代は、仕事に対する悩みをほとんど感じなかったはず。

問題や悩みを抱えても、先輩や上司にアドバイスを求めることは簡単だったし、何よりも若いということで大目に見てもらえました。

 ところが、30代になり、現場のリーダーとして責任ある仕事を任されるようになると、そうはいかなくなります。

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なぜ生きづらいと感じる人が増えたのか

「居場所作り」は解決には繋がらない

 このところ、若者たちが抱く「生きづらさ」の問題にメスを入れようとする識者やメディアが、ふたたび目立ち始めました。

 出版の世界でも、この現象を象徴するような動きが出てきています。

「働き方」をテーマにした書籍が数多く出版されるようになってきたことです。

『10年後に食える仕事、食えない仕事』(東洋経済新報社)や『ワーク・シフト』(プレジデント社)、『僕

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タチの悪い景気後退

輸出がダメでも雇用や投資は強いので景気は大丈夫、などという楽観的な雰囲気は、株価が高く、かつ為替レートが円安の時に蔓延しがちです。

しかし円高・株安はたいてい唐突に発生し、かつ急速に進行します。堅調な消費と投資は、実は株高と円安に支えられていたに過ぎず、結局、内外需ともに落ち込んで景気は後退します。私の感覚では、この景気後退パターンが一番タチが悪い。リーマン・ショックが発生した2008〜09年や

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