見出し画像

鶴・ism つる・いずむ 第20号~鶴暮らしを楽しくする情報誌~

鶴の風景 ~瀧の上観音から八大龍王への登山道~


 鶴の風景と言っても・・・今回の目的地は鶴ではなく枦宇土地区です。 先日、平田輝孝さんの案内で、瀧の上観音から八大龍王へと続く山道をトレッキング❕小雨の中でしたが長靴と傘だけで歩けるコースでした。

 瀧の上観音のすぐ下を出発して、山道を登り木々の下をくぐり、歩くこと約1時間、パッと視界が開け八大龍王へとたどり着きました。
 祠を見ると、龍王の顔こそはっきりわかりませんが立像で腰の前で手を組んでおられるのがわかります。左側面には「八大龍王」右側面には「慶應三年 卯仲春吉日」と彫ってあります。江戸から明治へと時代が移ろうとしていた1867年、仲春の丁度この時期に建てられたものです。

 その昔、枦宇土の池の尾地区に大きな池があり、そこに龍が住み着いていたそうです。干ばつが続き作物が不作で住民は困窮を極めていた時、池の尾の龍が天へと駆け昇り、この山頂に降りたちました。そのお陰で雨を呼び作物の収穫ができたそうです。その後、枦宇土町場貫地区の人々はここに雨乞いの神様である「八大龍神」を建立されたそうです。

 この日は生憎の天候で一面霧がかかっており、遠くの景色が見えませんでしたが、晴れた日は帽子岳や有明海、普賢岳などが見えるそうです。
 帰りは旧場貫バス停の側に下りて県道を歩き、西山家近くからまた山道を通り、平田輝孝さんの家の横に出ました。

 適度に汗をかきながら森林の山道を登り、八久保の尾根を歩き、峠を越えて絶景の場所を巡るこのコースは、既にきれいに整備されているので山登りするにはとても面白い良いコースだと思いました。

 各地でフットパスが大人気になっている昨今ですが、わざわざ遠くへ行かなくても地元でこんな楽しいコースがあることを知り、今後のまちづくりに生かせるのではないかと思っております。   (畑元正司)


第23回本町鶴まちづくりの会のご案内

日時:令和5年4月18日(土)19:00~20:30
場所:鶴自治公民館
内容:1.田代公園整備活動について
   2.キャンプ場オープンについて
   3.その他


モニターキャンプを行います❣

 お待たせしました❣ いよいよ田代公園のキャンプ場はプレオープンを迎えます。
 それに合わせて地域の皆様とモニターキャンプを企画しております。
 日程は改めてご案内しますので、興味のある方は是非ご参加ください。(^_^)


✌田代公園の草刈りと橋のセルフメンテナンス点検を行いました✌

 3月12日日曜日、多くの方に参加して頂き、本町鶴まちづくりの会で田代公園菜の花畑の周りの草刈り作業を行いました。
 一人でやると何日も掛る作業ですが、大勢で一斉に作業するとあっという間に綺麗になります。「統率のとれた蟻の集団にみえました。」とは初めて公園の整備作業を見た西山真璃子さんの言葉です。(笑)
 当日は、昨年「天草暮らし体験ツアー2022」に参加して高瀧良吉さんのお宅にホームステイされた後藤さん親子と、はるばる仙台から駆けつけて下さった浅野さんも参加してくださいました。

 その後、仙台市を拠点に全国各地で「橋のセルフメンテナンス」の活動を展開しておられる浅野和香奈さんの指導の下、田代橋と龍の橋、そして、本町橋4の点検を皆さんと一緒に行いました。
 全国的に急速に老朽化している公共の橋は、国や地方行政だけではメンテナンスが困難な状況になりつつあります。10年程前から日本大学で住民による橋のメンテナンスを、全国各地で実践されています。
 縁あってその仕掛人である浅野さんと交流する機会があり、鶴地区でもやってみようという事になり今回の活動となりました。

 普段は何気なく通っている橋も、いざ点検してみると素人目でも損傷の跡が明らかに確認でき、このまま放置すると老朽化が急速に進み社会的な損失につながりかねないと痛感しました。
 自分たちでできる点検や、草引きや排水口の清掃等の作業を積極的に行い、損傷が発見されたらすぐに行政に通報し、いち早く修理してもらう体制を作っておけば、今後の暮らしが守られます。
 「橋のセルフメンテナンス」もまちづくりの活動に取り入れて、自分たちの力で住みやすい地域にしていけたら良いと感じました。 (畑元正司)


【編集後記】

 田代公園の草刈りをしたのはつい3週間前で、その時は菜の花畑も上の写真の通りまだ青々としていましたが、今では菜の花が一面に満開となりました。
 県道下の耕作放棄地が、一斉に黄色いじゅうたんへと変貌した風景は、見る者を圧倒する華やかさです。
 山の斜面には点々と山桜が咲き、里山の原風景として本町鶴地区にも新たな名所ができました。
 これから、しだれ桜やソメイヨシノ、八重桜、シャクナゲやツツジやアジサイ等々、次から次へと里山を彩り始めます。
 改めて鶴に生まれ育ってよかったなと思えるようになったのは、年齢を重ねてきたことへのご褒美であるかもしれませんね(^-^)

令和5年4月 1日 編集・発行: 世話人 畑元正司
本町鶴まちづくりの会 会長 平田輝孝 事務局 倉田芳昭

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?