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もしかして恋ですか? #01

青い空と白い雪が織りなす冬の景色、手を繋いで雪景色の公園を歩く二人、足跡が雪に残る。

「なぁ、ウチらって一体何なん?、櫻の意見が聞きたい。」

と私こと、椿が独りごちる。サクサクサク。と足音がする。大阪で雪が降る事はあまり無い。だから私達二人にとって、掛け替えの無い1日にしたい。

ふと足を止めて櫻が言う。
「結婚前提とした、友達兼、親友兼、恋人権、家族かなぁ。」

そう、私達は将来を約束した、女子中学生。自他共に認める百合カップルある。

断っておきますが、これはハッピーエンドを前提とした百合作品です。あしからず。

「なぁ、女子中学生なのに、婚約指輪していたら、目立てへん?今更やけど。」と櫻が、頬をあからて言う。褐色の瞳は、相変わらず綺麗だ。女性誌から飛び出したみたいだ。因みに私の瞳は碧。よく外人に間違えてられる。

「質問を質問で返すけど、私達って、どれくらい甘くてキラキラふわふわなの?、指輪の事はもう、皆んな見飽きてるよ。」と私が言う。

「多分、そこいらのシフォンケーキよりも、甘くてキラキラふわふわだよ。」

キュって、握る手の力を入れて櫻が言う。私も連れて力を入れる。

そう、これはありふれた二人の恋物語。

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