「お姉（兄）ちゃんだから自分でしなさい」と言われて育った人は多いと思います。

私も弟が2人いたので、自分のことは自分でする、人に頼ってはいけないという意識が深く染み込んでいます。

一般的に日本人は人に甘えるのが苦手です。

断られるのが怖いとか弱みを見せてはいけない、人に迷惑をかけてはいけないなど繊細な気持ちが根底にあるからなのですが。

上手に甘えられる人が少なくて、無神経に人にものを頼んだり、利己的な理由で甘えてくる人を目にする機会が多いから、余計に「甘えるのは恥ずかしいこと」と思うのでしょう。

私は接客の仕事をしていますが、たとえお客さんでも横柄な態度で頼んでくる人には「自分でやってよ」とか思ってしまいます。

逆に自分の弱みをさらけ出して「教えて」「助けて」と素直に頼ってくる人は、できることはなんでもやってあげたくなります。

やってもらって当たり前ではなくて、どんな場面でも相手への信頼や尊敬の気持ちがあると頼まれたほうも嬉しくなる。

これが人に甘えて頼り、頼られるコミュニケーションの在り方。

「しんどいな」と感じるときは、一人で背負った荷物をおろす時だと考えて、周りに甘えて頼る、助けてもらうも選択肢に入れようというテーマのお話です。

甘えるのが苦手な人は、とりあえず「小さなお願い」からトライしてみる。

「がんばれば自分でできること」を手放して、家族に荷物を持ってもらうとか、店員さんに商品の場所を聞くとか。

私もトライしてみようかな。相手へのリスペクトと感謝の気持ちを忘れず、うまく頼れる人になれるように。