つまずく本屋 ホォル
https://hoorubooks.thebase.in川越市霞ケ関北 角栄商店街にある本屋です。古本と新刊を扱っています。実店舗もぜひ!
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ホォルの新刊定期便 3000円コース
毎月1日、当店がセレクトした新刊をご自宅にお届けするサービスです。
2000円〜3000円相当の新刊書籍一冊と、店主の解説がセットとなっております。
こちらのコースでは、少々読書慣れ(あるいは読書飽き)しているお客様を想定して、珍しく、かつ読み応えのある本をセレクトします。普通の本屋では物足りない、ましてホォルなどという小さな本屋ではもっと物足りない!!というそこのあなた、ご安心ください。定期便で売れると分かっていれば、強気の仕入れができますから。
小説、美術書、漫画、エッセイ、哲学書、社会評論、どんな本が届くかはお楽しみです。ホォルに置いてありそうでなさそうな本が届く、と思っていただければと思います。
また、こちらはそれなりの金額をいただくコースなので、どんなものかちょっとお試ししていただいて、厳しめにジャッジしていただければと思います。解約もいつでも可能です。
毎月20日を新規申し込み締切日とし、その翌月1日から定期便を開始いたします。
*ちょっとお気軽1500円コースもご用意しております。
https://hoorubooks.thebase.in/items/50291926
ホォルの新刊定期便 2000円コース
毎月1日、当店がセレクトした新刊をご自宅にお届けするサービスです。
1500円〜2000円相当の新刊書籍一冊と、店主の解説がセットとなっております。
8月に企画し、9月からこの定期便サービスを始めて半年が経ちました。1500円コースは1000〜1500円の本、3000円コースは2000〜3000円の本を各一冊、計二冊毎月選書しておりました。
様々な手段で本を調べるんですが、どんなにいい本でも、先ほどの価格帯に当てはまらなければ諦めざるを得ませんでした。具体的に言えば、1500円〜2000円の本ですね。ここが選べなかった。
そこで、このたび新たに枠組みを一つ増やし、この選び損ねていた良書たちをお客様に届けられるように致しました。
値段はそれほど高くなく、かつ読書慣れしていてもしていなくても読めるようなほどよさを、このコースでは目指せると思っています。
カレーでいえば中辛、松竹梅でいえば竹、スタバでいえばトールサイズ。人間、真ん中を選びがちです。でもそれでいいんです。足りなかったら上に行けばいいし、多いと感じたなら下もある。それに上下のいいとこ取りでもある。そんな優柔不断で欲張りなあなたにぴったりです!ぜひ!
*もう少し読み応えのある一冊をお求めの方はこちら!3000円コースもご用意しております。
https://hoorubooks.thebase.in/items/50292896
*ちょっとお気軽。1500円コースもご用意しております。
https://hoorubooks.thebase.in/items/50291926
ホォルの新刊定期便 1500円コース
毎月1日、当店がセレクトした新刊をご自宅にお届けするサービスです。
こちらのコースは1000円〜1500円相当の新刊書籍一冊と、店主の解説がセットとなっております。
本は読みたいけど、何から手を出して良いのかわからない、自分では選ばないジャンルの面白い本が読みたい、というお客さんにぴったりです。
小説、美術書、漫画、エッセイ、どんな本が届くかはお楽しみです。ホォルに置いてありそうな本が届く、と思っていただければ間違いないと思います。
また、こちらは軽めのコースなので、どんなものかちょっとお試し、というお気軽な気持ちでご購入いただければと思います。解約もいつでも可能です。
毎月20日を新規申し込み締切日とし、その翌月1日から定期便を開始いたします。
*読み応えのある一冊をお求めの方はこちら!3000円コースもご用意しております。
https://hoorubooks.thebase.in/items/50292896
*読み応えはまあまあ欲しいけど、程々がいいなあという方はこちら!2000円コース
https://hoorubooks.thebase.in/items/58768632
〈再入荷〉はやにえ日記/糸川乃衣
うちの近所にはモズがいる。
だけど、あれ? そういえば、「はやにえ」って一度も見たことがない。
ある日とつぜん、本当にとつぜん、思い至った。
早起きしてはやにえを探し、記録がてらにつぶやくのが、日課になった。
モズのはやにえを探して歩く日記と、そこから生まれた掌編や短編、エッセイが収められている。日記は覚え書きのような形で、Twitterに投稿されたものもあれば、手帳に日記のように綴られたものもある。
「はやにえは見つからなかったけど」、ジョウビタキやハクセキレイ、ホオジロ、フエラムネの音で鳴くカモ、といったさまざまな野鳥に出会ったり、いい感じの棒を見つけてもし自分が犬だったら、などと考えたりする。河原を歩くのでセンダングサもつく。
野鳥の観察にとどまらない、世情との向き合い方や小説を書くことについても考えさせられる一冊です。
ふりょの星
以下、版元より
川柳のビッグバン!
川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房)でも最年少柳人として紹介された、Z世代のトップランナーによるネオ川柳。 言葉を限りなく自由に操り、読んだ者を骨抜きにする、魅惑の250句。
意味深な無意味な言葉の羅列。読み終わる頃には、言葉を食べてお寿司を読みたくなるに違いない。
──Dr.ハインリッヒ(芸人)
川柳を作るとき、私はさながら迷子センターのようです。
私のもとにやってきた言葉とすこしの時間だけお話して、送りだしてあげる。
誰もむかえにきていなくても。──「あとがき」より
〈収録句より〉
良い寿司は関節がよく曲がるんだ
いけにえにフリルがあって恥ずかしい
県道のかたちになった犬がくる
観覧車を建てては崩すあたたかさ
銀色の曜日感覚かっこいい
寵愛を受けて現像液のなか
ティーカッププードルにして救世主
賛意って子持ちししゃものことなのか
たてまつる永遠のつきゆび
未来はきっと火がついたプリクラ
コングラチュレーション 寝ない子 コングラチュレーション
速く、ぐりこ!もっと速く!
以下、版元より
暮らしレーベル第6弾。
自己中心的な性格で、誰かのためにがんばることができなかった私も、書き続けたらこの世に何かを残すことができるだろうか。
ひとりじゃできないこと。それはセックスなんかじゃなくて、もっともっと私の存在の根幹にかかわること。
血迷ってマッチングアプリを始めた。よりによって、遊び目的の人間ばかりが集まっていると言われる一番チャラいやつ。自己紹介欄に何を書こうかなと考える。出会いを求めている男女が集う場でも、自分が、自立していてひとりでも幸せに生きていける女であるかのように取り繕った文章しか書けないのが笑える。自立していてひとりでも幸せに生きていける女が、なんでマッチングアプリなんか始めてるんだよ。(本文より)
【目次】
持続可能な生活と執筆
てこでも動かない
禁欲と強欲
欠陥品のまま
私が悲しいのは
Everything ok for you
恋の遺影(Re Edit)
名前をつけてくれ
ハローグッバイ
「普通」のおにぎり
いなくならないで
人生、全部
あとがき
【著者略歴】
早乙女ぐりこ(さおとめ・ぐりこ)
日記とエッセイを書く人。一九八七年、東京都生まれ。『東京一人酒日記』などの自主製作本を発行しており、本書が商業出版デビュー作となる。
大丈夫マン 藤岡拓太郎作品集
〈新刊〉大丈夫マン 藤岡拓太郎作品集
表紙からいきなり大丈夫じゃなさそうなおじさんが出てきます。1、2ページ完結の短い作品がほとんどなのですが、どの話の登場人物もどこか大丈夫じゃなさそう。見ず知らずの人をつかまえて語り始めたり、おでんを押し付けてきたり。そもそも大丈夫マン、人の不安や心配事を吸収して吐血してるし。
何も考えずに笑える漫画だなあと思っていたのですが、「わたし」という中盤に出てくる作品で考えが変わりました。この変な人たちは多分、それぞれの理屈で生きていてこっちのことなんかお構いなしなのかもしれない。それでも、体を張って「変なままでも大丈夫」というメッセージを伝えてくれているのかもしれない。そのままでいていいんだよと背中を押してくれている気がするのです。もしかしたら、そうじゃないのかもしれないけれど。
〈出版社より〉
デビュー作『夏がとまらない』はじめての絵本『たぷの里』の
藤岡拓太郎による最新コミック集!
『大丈夫マン 藤岡拓太郎作品集』
装丁:鈴木千佳子
判型:A5並製 100頁
発行:2021年1月
ISBN:978-4-86732-000-6 C0079
【プロフィール】藤岡拓太郎(ふじおか・たくたろう)
1989年大阪生まれ。ギャグ漫画家。2014年からTwitterやInstagramを中心に1ページ漫画を発表。笑いと映画と大相撲とラジオが好き。
花びらとその他の不穏な物語
グアダルーペ・ネッテル著、宇野和美訳『花びらとその他の不穏な物語』
「すべての人間はモンスターであり、人間を美しくしているのは、私たちのモンスター性、他人の目から隠そうとしている部分なのです」(グアダルーペ・ネッテル)
現代メキシコを代表する作家グアダルーペ・ネッテルの世界観全開の短編小説集。
まぶたの整形手術の術前・術後の写真撮影を仕事とする、まぶたに執着せずにいられない男(「眼瞼下垂」)。ほんのわずかなブラインドの隙間から通りを隔てた向こうに住む男性を覗き見ては妄想にふけることをやめられない女(「ブラインド越しに」)。自分をサボテンに同化させたうえに妻をつる植物に見立て、家庭崩壊に突き進む男(「盆栽」)。〈ほんものの孤独〉を探し求め、離島で一夏を過ごす少女(「桟橋の向こう側」)。女性トイレに「痕跡」を発見し、その主を探し求める男(「花びら」)。髪を抜く癖に取り憑かれ生活も精神も崩壊し、出口の見えない状態で病院で療養している女の手記(「ベゾアール石」)。
作品の舞台は、パリ、メキシコシティ、東京、ヨーロッパの架空都市。
他人には言えない習慣、強烈なる思い込み、密かな愉しみ、奇妙な癖を手放せない、あまりに個性的な人物が躍動します。
『赤い魚の夫婦』(2021年刊行)で一躍注目を集めたグアダルーペ・ネッテル。本作でも確かな筆致で読者を作品世界に引きずりこみます。
[収録作]
眼瞼下垂
ブラインド越しに
盆栽
桟橋の向こう側
花びら
ベゾアール石
【著者・訳者紹介】
グアダルーペ・ネッテル
Guadalupe Nettel
1973年、メキシコ生まれの作家。メキシコとフランスを行き来して育つ。フェミニズムとジェンダーをテーマとした創作に取り組み、2008年にアンナ・ゼーガース賞受賞、2013年に第三回リベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞、2014年にはエラルデ文学賞を受賞するなど国際的に高い評価を受け、海外では毎年のように「今年のベスト10」に取り上げられる。初邦訳『赤い魚の夫婦』が、2022年第八回日本翻訳大賞最終選考作品に。
宇野和美(うの・かずみ)
東京外国語大学スペイン語科卒。出版社勤務を経てスペイン語圏の本の翻訳に携わる。バルセロナ自治大学大学院修士課程修了。訳書『ちっちゃいさん』(講談社)、『きらめく共和国』(東京創元社)、『見知らぬ友』(福音館書店)など多数。『赤い魚の夫婦』が、第八回日本翻訳大賞最終選考作品に。
赤い魚の夫婦
グアダルーペ・ネッテル著、宇野和美訳『赤い魚の夫婦』(現代書館)
星野智幸さんのコメント
「メキシコにすごい才能がいた! ネッテルのフェミニズムは、人間と他の生物の線引きさえ揺るがしてしまう。魚や虫や猫や菌類や蛇と、人間との境が曖昧になっていく作品群は、鳥肌が立つほど怖いのに、とてつもない解放感を与えてくれる。」
第3回リベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞受賞作。
メキシコの作家が贈る人間とペットにまつわるちょっと不思議な物語。
初めての子の出産を迎えるパリの夫婦と真っ赤な観賞魚ベタ、メキシコシティの閑静な住宅街の伯母の家に預けられた少年とゴキブリ、飼っている牝猫と時を同じくして妊娠する女子学生、不倫関係に陥った二人のバイオリニストと菌類、パリ在住の中国生まれの劇作家と蛇……。
メキシコシティ、パリ、コペンハーゲンを舞台に、夫婦、親になること、社会格差、妊娠、浮気などをめぐる登場人物たちの微細な心の揺れや、理性や意識の鎧の下にある密やかな部分が、人間とともにいる生き物を介してあぶりだされる。
[収録作]
赤い魚の夫婦
ゴミ箱の中の戦争
牝猫
菌類
北京の蛇
2014年にはエラルデ文学賞を受賞するなど国際的に高い評価を受け、海外では毎年のように「今年のベスト10」に取り上げられる実力派作家グアダルーペ・ネッテルの傑作短編集、待望の日本語訳です。
【著者紹介】
グアダルーペ・ネッテル
Guadalupe Nettel
1973年メキシコシティ生まれの、現代メキシコを代表する女性作家。2006年に小説『宿主(El huesped)』が、スペインのアナグラマ社主催のエラルデ小説賞の最終候補になり、翌2007年にはヘイ・フェスティバルとボゴタ市が選ぶ〈ボゴタ39〉、39歳以下の期待のラテンアメリカ作家39人に選出される。2013年に本書『赤い魚の夫婦』でリベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞を、2014年に小説『冬のあとで(Depues del invierno)』でエラルデ小説賞を受賞。2017年よりメキシコ国立自治大学発行の「メキシコ大学雑誌(Revista de la universidad de Mexico )」の編集長を務める。最新作は2020年刊行の小説『ひとり娘(La hija unica)』。作品は英語をはじめ、十数か国語に翻訳されている。
宇野和美(うの・かずみ)
東京外国語大学スペイン語学科卒業。出版社勤務を経てスペイン語翻訳に携わる。東京外国語大学講師。主な訳書に、ハビエル・セルカス『サラミスの兵士たち』(河出書房新社)、アンドレス・バルバ『きらめく共和国』(東京創元社)、マリア・ヘッセ『わたしはフリーダ・カーロ』(花伝社)、コンチャ・ロペス=ナルバエス『太陽と月の大地』、マルセロ・ビルマへール『見知らぬ友』(以上、福音館書店)、プランテル・グループ『民主主義は誰のもの?』『独裁政治とは?』『社会格差はどこから?』『女と男のちがいって?』(以上、あかね書房)などがある。
palmstories あなた/津村記久子 岡田利規 町田康 又吉直樹 大崎清夏
palmstories あなた/津村記久子 岡田利規 町田康 又吉直樹 大崎清夏
以下、版元より
「あなた」と「きみ」をめぐる、5つの“てのひら”の小説たち(パームストーリーズ)
ちいさなハードカバーの単行本でお届けする掌篇アンソロジー
あなたが私に寄越してくれたさまざまな物が、もしその時に手に入らなかったとしたらと考えると、ちょっと恐ろしいなという気がしてくる。−−津村記久子「六階を見習って」
なんであれば出来事とも呼べないかもしれないくらいのもの、きわめてうっすらとした出来事のようなものからでさえ、忘れがたい印象をふいに得る、ということはきみにももちろん時々起こる。−−岡田利規「一月、生暖かい月曜日の午後のこと」
此の度は機会を与えてくれてありがとう。本当に感謝している。(…)そんな僕がつい、本当に、と書いてしまったのはマジで貴殿に感謝しているからだ。−−町田康「言ひ譯」
あなたは引っ越してきたばかりの街を一人で歩いている。真っ直ぐな道の果てに寺院と思しき白い塀が見える。−−又吉直樹「行列」
茂呂来さん、茂呂来さん、聞こえますか。(…)きっとそちらはいま、おくつろぎタイムですよね。−−大崎清夏「眼鏡のバレリーナのために」
新たな距離 言語表現を酷使する(ための)レイアウト
弊店でも「いぬのせなか座」の発行する書籍は扱っておりますが、このたび主宰の山本浩貴さんの単著がフィルムアート社から発刊。たのしみでしかありません。
以下、版元より
私を書き留め、私を並べる。世界が組み換わる。
次世代の俊英・山本浩貴(いぬのせなか座)の待望の初単著、三部作で刊行開始。
小説、批評、詩歌、デザイン、美術、写真、映画、上演……多種多様なジャンルを行き来しながら
言語表現の技術や意義を再定義し、「新しい制作」の、さらには「この私の生」の可能性を拓く、鮮烈な思考と実践と実験の書。
本書『新たな距離──言語表現を酷使する(ための)レイアウト』は、三部作のうちの第一作目として編まれ、以後近々に続刊予定。
初単著が三部作という前代未聞のデビューに刮目せよ。
コミティア魂
そこまで漫画を扱っていない弊店ですら文フリ、コミケに続いて噂を聞くようになったコミティア。私も今年は行ってみようかしら…
以下、版元より
「魂と魂が握手するような出会い」を求めて——
オリジナル作品のみを扱った同人誌即売会コミティアは、どのように生まれ、どこへ向かおうとしているのか?
あらゐけいいち描き下ろし漫画収録
オリジナル作品のみを扱った同人誌即売会「コミティア」のイベントカタログ『ティアズマガジン』誌上にて連載された、漫画と同人誌の歴史をたどる証言集「コミティア魂」。コミティアを軸に、イベントが始まった1984年から2024年現在までの日本の同人誌即売会、漫画業界、インディペンデントカルチャーの歴史を紐解く好評連載が待望の書籍化!
多宇加世詩集『町合わせ』増補版
2022年に私家版詩集として発表されていた詩集の増補版です。「百匹たちとダンスしたり相撲をとったり歌ったりする出版所」百匹ブックスの記念すべき一冊めでもあります。いやはや、また凝った造本を……。
以下、版元より
多宇 加世 第二詩集
山形県酒田市出身の詩人・多宇加世(たう・かよ)の第二詩集『町合わせ』(2022年、私家版)をリニューアルし、増補版として刊行します。
第一詩集『さびていしょうるの喃語』を経て、『町合わせ』では酒田の郷土史や血縁といった自身の内側に照射された世界を舞台に「私」をめぐる詩的冒険が繰り広げられます。第二部は東京都板橋区の劇場「サブテレニアン」でパフォーマー・濱田明李が上演した共働作品で構成。増補版ではさらに9編を追加収録しました。
多宇加世(たう・かよ)山形県酒田市出身。既刊に『頬杖のヒュー風』(惑星と口笛ブックス)、『山越え』(しろねこ社)、『夜にてマフラーを持っていく月が』(絵・岸波龍 双子のライオン堂出版部)など。
ウィッチンケア vol.14
以下、版元より
【もくじ】
008 谷亜ヒロコ/フィジカルなき今
012 鶴見 済/植物実験をしていた頃
018 古賀及子/えり子さんの失踪
024 木村重樹/〝ほどほど〟のススメ/あるいは/続「本当は優しい鬼畜系」の話
030 オルタナ旧市街/長い長いお医者さんの話
034 我妻俊樹/ホラーナ
040 トミヤマユキコ/人体実験み
044 九龍ジョー/ウルフ・オブ・丸の内ストリート
052 内山結愛/散歩、あるいはラジオ
056 長谷川町蔵/チーズバーガー・イン・パラダイス
062 小川たまか/桐島聡のPERFECT DAYS
068 コメカ/工場
074 星野文月/友だちの尻尾
080 武田砂鉄/クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー
086 絶対に終電を逃さない女/二番目の口約束
092 武田 徹/立花隆の詩
098 3月クララ/ゼロ
104 加藤一陽/俺ライヴズマター、ちょっとしたパレーシア
108 木俣 冬/アナタノコエ
112 稲葉将樹/人工楽園としての音楽アルバム 〜ドナルド・フェイゲンとケニー・ヴァンス〜
118 武塙麻衣子/かまいたち
124 多田洋一/優しい巨人と美味しいパン屋のころ
134 宇野津暢子/休刊の理由〜「港町かもめ通信」編集長インタビュー
140 中野 純/うるさいがうるさい
144 すずめ 園/まぼろし吟行
150 仲俣暁生/そっちはどうだい?
156 藤森陽子/富士の彼方に
162 武藤 充/街の行く末
166 朝井麻由美/裂けるチーズみたいに
170 宮崎智之/人生の「寂しさ」について
176 野村佑香/地中海の詩
182 柳瀬博一/湧水と緑地と生物多様性 〜「カワセミ都市トーキョー」の基盤〜
188 吉田亮人/そこに立つ
192 美馬亜貴子/拈華微笑 〜Nengemisho〜
198 久禮亮太/フラヌール書店一年目の日々
204 かとうちあき/A Bath of One’s Own
208 清水伸宏/業務用エレベーター
214 ふくだりょうこ/にんげん図鑑
220 荻原魚雷/妙正寺川
224 蜂本みさ/おれと大阪とバイツアート
230 東間 嶺/嗤いとジェノサイド
236 久保憲司/吾輩の名前はチャットGTPである
242 参加者のVOICE
247 バックナンバー紹介
《2010年4月創刊の文芸創作誌「ウィッチンケア(Witchenkare)は今号で第14号となります。発行人・多田洋一が「ぜひこの人に」と寄稿依頼した、42名の書き下ろし作品が掲載されています。書き手にとって、小誌はつねに新しい創作のきっかけとなる「試し」の場。多彩な分野で活躍する人の「いま書いてみたいこと」を1冊の本に纏めました。》
クリストファー・ノーラン
以下、版元より
考えついたのが、観客の頭に入り込み、その頭を回転させ、観客自身に構築させる映画を作る、というアイデアだった。
——クリストファー・ノーラン
フィルム・ノワールの時間を切り刻み、スーパーヒーロー映画にリアリズムをもち込み、スパイ・アクションとSFを融合させる……
長編デビュー作『フォロウィング』から最新作『オッペンハイマー』まで、芸術性と商業性を兼ね揃えた特異点クリストファー・ノーランの歩み。
現代の映画界で最も著名で最も成功した映画監督のひとり、クリストファー・ノーラン。
複雑極まりない展開や難解な設定にもかかわらず、彼の作品は、幅広い層の観客を虜にする。
彼女たちのまなざし
以下、版元より
女性映画作家たちのまなざしからよみとく
日本映画の最前線。
“「映画監督」と呼ばれる人々が一人残らず女性であったなら、当然そこに「女性監督」という呼称は生まれえない。かつて映画監督には、男性しかいないとされていた時代があった。”(「序論」より)
そのような時代は果たして本当の意味で「過去」となりえているのだろうか?
本書は、この問題提起を出発点として、日本映画における女性作家の功績を正当に取り上げ、歴史的な視座を交えながらその系譜をたどり、彼女たちのまなざしから日本映画の過去・現在・未来を読み替えていくことを試みる、これまでにない映画批評である。
対象をあえて女性のみに限定し、大勢の男性作家たちのなかにいる数少ない女性作家という図式をまずはいったん解体することから始めるというアプローチから、これまでの日本映画の歴史にひそむ性の不平等や権力の不均衡の問題にせまり、日本映画史の捉え直しを通して、新しい地図を描き出す。
伝統的な家父長制から脱却し、多様な属性とオルタナティヴな関係性を個々人が模索する2020年代以降の時代精神から読みとく、日本映画の最前線。
取り上げる主な作家
西川美和、荻上直子、タナダユキ、河_直美、三島有紀子、山田尚子、瀬田なつき、蜷川実花、山戸結希、中川奈月、大九明子、小森はるか、清原惟、風間志織、浜野佐知、田中絹代……ほか多数