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笑っている印象が強いね「そう?」

雨上がり、ふらりと散歩へ出ると
義務教育時代の先輩も散歩をしていた
13〜4年振りの再会になる

互いに「元気⁈」と、はしゃぎ
先輩は「こっちに居るのは、噂で聞いていた」と
わたしが実家に居ることを知っていた

「先輩こそ、銀行は?」と訊ねる
「銀行も暇っうかさ、強制的に休みになる」って

互いの近況や先輩のご家庭の話
「ほんまに〜、うち、何も知らんのよ」
聞かないと知らないことばかり
「そうなん?へぇ」なんて、聞き流す

先輩は
「ももは相変わらず、いつも笑ってるし
笑ってる印象が強いね」
「失業してもタフに生きてんな」と言ってくれた

わたしなら逆境があれど、大丈夫だって
…どうなんだろうね

視線の先にある、太陽のひかりを受けた雲は
縁だけを泡雪のように純白で染め
中心は水分を多く含み、青白い
ああ、悩乱するわたしみたいだ

表面を取り繕うことはいくらだってできる
再就職どうなるのかな…